ある趣味や作品、人物などにどっぷりハマって熱中することを「沼る」なんて言いますよね。好きなものに時間やお金、情熱を注ぎ込む様子を、底なし沼に足を取られて自力では抜け出せなくなった状態に例えた、ポジティブな表現です。
そんな風に「この場所で過ごす時間にどっぷり浸かってほしい」という思いを込めたカフェが、2026年9月にオープンしました。富山市の人気カフェの姉妹店で、誰でも気兼ねなく楽しめるオープンな空間。
でも、「こんなところに!?」と思う、ちょっと意外な場所にあるんです。
ゴルフ場に人気カフェの姉妹店がオープン
向かったのは富山市北部、神通川の西側にあるゴルフ練習場「Katzrange(カッツレンジ)」。国道8号「田尻」交差点から車で2分ほど、長年親しまれた「シティゴルフとやま」が2026年4月にリニュ―アルした施設です。
この中にオープンしたカフェが、今回ご紹介する「Bunker(バンカー)」です。
練習場の一角にありながら、すっきりと洗練された雰囲気が漂う店内。ゴルフをしない人やカフェ利用だけでも、気兼ねなく過ごせるオープンな空間です。
「ゴルフをしない人も、子どもも、気兼ねなくお店に来てほしいです」とあたたかい笑顔で話してくれたのは、お店を営む多賀さん。富山市四方の人気カフェ「沙-isago-」の店主でもあります。
姉妹店となる「Bunker」は雰囲気もメニューも一味違いますが、こだわりの詰まったメニューと温かい接客の精神はしっかりと引き継がれています。
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タピオカ粉×米粉でもちもち! 看板メニューのワッフル
Bunkerのイチ押しメニューはワッフルプレート。チョコバナナや季節限定の味などがありますが、今回は抹茶をいただきます。
抹茶の緑が鮮やかで、見た目も美しい一皿。
ダイナミックに散らされた抹茶パウダーに、抹茶ソースが描く線が組み合わさり、上品な和の世界観が表現されています。
ワッフルは外はサックサクで、食べると驚くほどもちもちとした食感です。
生地にはタピオカ粉と米粉を使っているそうで、一度食べたらクセになる独特の弾力。さらに、表面のサクサク感を出すために丁寧に二度焼きしているんだそう。
生地だけでも抹茶の風味がふわっと漂いますが、抹茶クリームと一緒に食べるとさらに上品な味わいを楽しめます。
求肥をめくると、その下にもワッフルが隠れていました。
求肥の柔らかく伸びるもちもち感と、ワッフルのサクッと力強いもちもち感。2つの食感が合わさることで、ひとくちごとの満足度が格段に上がります。
老舗茶舗の抹茶を贅沢に使用
より抹茶の風味を楽しみたい人は、途中で“追いソース”するのもおすすめ。
生地への練り込みからクリーム、ソースに至るまで、使用しているのはすべて射水市の老舗茶舗「藤岡園」の抹茶。上品で濃密な香りと心地よいほろ苦さが広がり、抹茶好きにはたまらない至福のおいしさです。
「どれだけ食べても新しい味を目指しました」(多賀さん)
その言葉通り、プレートには抹茶ジェラート、栗の甘露煮、寒天、粒あん、白玉と、様々なものが添えられ、組み合わせ次第でひとくちごとに表情が変わります。
まるでパフェを食べているような満足感のある、贅沢な気分を味わえる一皿です。
深みのあるコクとトマトの酸味「キーマカレー」
フードメニューも豊富で、1番人気は「キーマカレー」。深みのあるキーマカレーにズッキーニやパプリカなど彩り豊かな野菜が添えられています。
「沙-isago-」より少しピリ辛のカレーは、濃厚なコクと旨味が印象的。この奥深さを引き出すのは、隠し味に忍ばせたコーヒーです。
苦みは全く感じられず、トマトのみずみずしい爽やかさが口いっぱいに広がり、濃厚ながらあっという間に平らげてしまうおいしさです。
“沼る”魅力たっぷりのお店
「Bunker(バンカー)」とは、ゴルフコースを形成する、砂で満たされたハザード(障害地域)のこと。バンカーからボールを打ち出すのは非常に難しいため、お店を訪れたお客さんに「なんでこんなに縁起の悪い名前にしたの?」と聞かれることもあるんだとか。
多賀さんに由来を聞くと、「このカフェに“沼ってほしい”という意味なんです!」と、気さくな笑顔で教えてくれました。
ゴルフ好きはもちろん、そうでない人も一度足を運べば居心地の良さとおいしさにすっかり“沼って”しまう、優しさにあふれた素敵なカフェ。おでかけリストに加えたい1軒です。



