富山を代表する紅葉スポット「黒部ダム」。手つかずの大自然が広がる周辺エリアでは、秋になると山肌が鮮やかな赤や黄色に染まります。日本一の高さを誇る巨大な堰堤と色づく山々が織りなす圧倒的なロケーションは、絶景と呼ぶにふさわしい秋の景勝地です。
さらに、2026年10月に新観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」が一般開放され、新ルートからもアアプローチできるようになりました。それぞれのルートがもつ魅力や見どころを、詳しくお届けします。
堰堤の高さ日本一の黒部ダムと紅葉の共演
富山県立山町と長野県大町市を結ぶ「立山黒部アルペンルート」。そのハイライトとも言えるのが黒部ダムです。堰堤の高さは186mで日本一、長さ(堤頂長)も492mと、アーチ式コンクリートダムとして日本一を誇ります。
堰堤をわたって移動するだけで、見える景色がダイナミックに変化します。
毎秒10tの観光放水は10/15まで 運がよければ紅葉とコラボも
黒部ダム周辺の紅葉は、例年10月中旬から見ごろを迎えます。観光放水は10月15日までで、紅葉と放水のコラボを楽しめるかどうかは今後の天候次第。期待したいですね。
スピード重視なら長野県大町からのルートを
黒部ダムがある「立山黒部アルペンルート」は、西側の富山県立山町から立山連峰の主峰・雄山の真下を通り、黒部湖、そして後立山連峰の下を走る関電トンネルを経て長野県大町市へと至る総延長37.2km、高低差1975mの山岳ルートです。
ケーブルカーやバス、ロープウェイなどの乗り物を乗り継いで移動することができるので、足腰や体力に自信がないという人も気軽に訪れることができます。
黒部ダムは、富山側と長野側の両方からアクセスできますが、短時間で辿り着きたいなら、長野側からのアクセスが最適です。
玄関口となるのは、長野県大町市の扇沢駅。
そこから電気バスで関電トンネルを進むこと約16分。あっと言う間に黒部ダムに到着できます。東京駅からの出発だと、北陸新幹線や高速バスなどを乗り継いで4時間程度で日本最大級のダムを見ることができます。
景色を楽しむなら富山県側ルートが絶対オススメ
時間に余裕があるという人は、富山県側から、立山の秋を楽しみながら黒部ダムまででかけるのが断然オススメです。
立山黒部アルペンルートの富山側の玄関口・立山駅からケーブルカーで出発。旅が始まる高揚感を楽しみつつ急斜面を上ります。
美女平(標高977m)に到着したら高原バスに乗り換え。大自然の中を走り抜ける車窓からの景色を楽しんで。特に注目は名所・七曲りの紅葉です。
バスは室堂ターミナルに到着。ここからは電気バスに乗って大観峰へと向かいます。トロリーバスに代わって2025年シーズンから運行が始まった最新式です。
立山の主峰・雄山の直下を通る3.7kmのトンネルを抜け、標高2316mの大観峰へ。
展望台から見下ろすと、眼下には、黒部平(標高1828m)まで続く緩やかな斜面の「タンボ平」、その奥に黒部湖を望むことができます。
途中に支柱がない「ワンスパン方式」として日本一長い約1.7kmを誇る立山ロープウェイに乗り、錦秋のタンボ平と黒部湖の全景を満喫してください。
黒部平からはケーブルカーに乗り、黒部湖へと向かいます。
ちなみに、冬季の雪害対策と自然環境への配慮から全線が地下となっているケーブルカーは、日本で唯一ここだけのものです。
そして、ようやく黒部ダムに到着です。長旅にはなりますが、次々と現れる大自然の絶景に心奪われ、時間を忘れて楽しめること間違いなしです!
黒部峡谷の紅葉×地底探検「黒部宇奈月キャニオンルート」から
さらに、新たなアクセスルートとして加わったのが、2026年10月に一般開放された「黒部宇奈月キャニオンルート」です。
黒部峡谷トロッコ電車に乗って、終点「欅平(けやきたいら)」から黒部ダムにつながる話題の山岳観光ルート。これまで一般立ち入り禁止だった未踏の地底エリアを専門ガイドと巡り、旅のラストは秋色に染まる黒部ダムで締めくくる。そんな贅沢なプレミアムルートが誕生しました。
初年度となる2026年は、10月・11月の2か月間限定で「宿泊付きツアー」として約2700人分が募集されましたが、7月の販売開始直後に予約が殺到し、現在はほぼ完売となっています。
2027年度の催行情報は決まり次第、公式ホームページで発表される予定です。秘境体験を楽しみたい人はルートの詳細をチェックしてみてください。



