【ペルセウス座流星群2025】8/13のピーク時には1時間に最大30の流れ星が!? いつ・どっちを見ればいい?科学博物館学芸員が解説
夏まつりや花火大会、キャンプなど、楽しみがいっぱいな夏の夜。
夜空を見上げてうっとりと星を観察するのも、身近な楽しみのひとつです。
さらに、8月に入ってくると子供がいる家庭では宿題の進み具合も気になってくるころ。自由研究にまだ手をつけていないなら、星の観察というのも一手です。
毎年8月に出現する、3大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」。2025年は条件が良ければ1時間に30個程度の流れ星が見られるかもしれません。夏休みなので多少の夜更かしや早起きもできますし、自由研究のテーマとしてもオススメ。観察のポイントを富山市科学博物館の学芸員さんに聞きました。
Q. そもそも流れ星ってなに?
流れ星って、絵本や映画などではよく見ますが、どんなものか知っていますか?
よく知っているという人は、飛ばして読んでくださいね。
流れ星は「星」じゃない
実は、流れ星は、いわゆる「星」ではありません。
宇宙空間にただよう砂のような小さい粒(固体粒子/流星物質)がもとになっていて、そのなかには、ほうき星(彗星)が残したチリ(固体粒子)がもとになっている流れ星もあります。
その小さな粒が地球に近づいて地球の大気と衝突すると、高温になって光を放ちます(プラズマ発光)。この発光が、私たちが流れ星として見ている正体です。
粒の大きさは、直径わずか1mmから大きくても数cm。とっても小さいのに、きらっと輝いて見えるんです。
Q. 流星群はどうして大量に流れ星が見られるの?
そんな流れ星が一度にたくさん見られるのが、流星群。
滅多に見ることができない流れ星が、どうしてたくさん発生するのでしょうか。
流れ星は、ほうき星が残したチリと説明しました。
そのチリをまき散らしていくほうき星の通り道と、地球が太陽の周りを回っている道(公転軌道)が交わる時、たくさんの流れ星を見ることができます。
これが流星群とよばれているものです。
地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっているので、特定の時期に特定の流星群が出現するというわけです。
おもな11の流星群と3大流星群
国立天文台がおもな流星群として挙げているのは、次の11の流星群です。
- しぶんぎ座流星群(12月28日~1月12日)
- こと座流星群(4月14日~4月30日)
- みずがめ座η(エータ)流星群(4月19日~5月28日)
- みずがめ座δ(デルタ)南流星群(7月12日~8月23日)
- ペルセウス座流星群(7月17日~8月24日)
- りゅう座流星群(10月6日~10月10日)
- オリオン座流星群(10月2日~11月7日)
- おうし座南流星群(9月20日~11月20日)
- おうし座北流星群(10月20日~12月10日)
- しし座流星群(11月6日~11月30日)
- ふたご座流星群(12月4日~12月20日)
このうち、安定的に多くの流れ星をみることができる3大流星群は・・・
- しぶんぎ座流星群
- ペルセウス座流星群
- ふたご座流星群
それぞれ1時間あたりに、しぶんぎ座流星群は30個、ペルセウス
(※月明かりや街の灯りの影響を受けないなど条件が整った際に見える数です)
Q. ペルセウス座流星群とは?
それでは、本題のペルセウス座流星群の話に移りましょう。
北東の空から飛び出す3大流星群のひとつ
まずは、ペルセウス座についてです。
ペルセウス座は、日本では晩秋から冬に北の空に高く上る星座です。
8月の深夜から明け方にかけては北東の空、Wの字に見えるカシオペヤ座の近くに見つけることができます。
ペルセウス座流星群は、このペルセウス座の方角(上の図の「輻射点」マーク)から流れ星が四方八方に飛び出してくるように見えることから、こう呼ばれています。
2025年のピークは8月13日午前3時頃
例年の一般的な出現時期は、7月17日から8月24日にかけてです。
普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、11日(月・祝)の夜から13日(水)の夜までの3夜程度でしょう。いずれも、21時頃から流星が出現し始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれて流星の数が多くなると予想されます。
もっとも多く流れ星が出現するピークは、2025年の場合、8月13日(水)の夜明け前です。
どの方角にも現れる! できるだけ空を広く見わたそう
流星は、放射点を中心に放射状に出現しますが、放射点付近だけでなく、空全体に現れます。方角は関係ありません。いつどこに出現するかわからないので、なるべく空の広い範囲を全体的に見わたすようにしましょう。
また、街の灯りや月明かりがあると観察しづらいので、それらの光が邪魔しない方向を見るのがオススメです。
ちなみに、満月の明るさと比較すると、流れ星の明るさはおよそ100万分の1。
2025年は明るい月が見えますので、月が視界に入らないように観察するのがポイントです。
Q. 1時間に何個ぐらい見られる?
ピーク時は6分に1つの流れ星
天候などの好条件がそろい、なおかつ、5.5等星まで見えるような暗い場所では、
8月12日(火)3時台 約15個
8月13日(水)3時台 約30個
8月14日(木)3時台 約20個
の流れ星が計算上は見られます。
街灯や窓から漏れた光などが邪魔しない富山の一般的な郊外(4等星の明るさまで見える空)では、8月13日(水)3時台で、10~15個程度見ることができると予想されます。
1時間に10個もの星が流れるということは、単純計算でおよそ6分に1つの流れ星が見られるということ(※等間隔で流れるわけではないので、あくまで目安です)。
たとえ見逃してしまったとしても、次々に観察できるチャンスはやってきますので、数分であきらめたりしないで、目が屋外の暗さに慣れるまで最低でも15分は観察してください。
Q. 特殊な望遠鏡は必要?
特別な道具は要らない
流星群は肉眼で十分に観察できます!
高価な望遠鏡や双眼鏡など、特別な道具は必要ありません。
ただし、あると便利なのは、星座早見盤。星座アプリも便利に活用できますよ。
流れ星を観察する合間に、星座や星を調べることで学びや発見も広がりますし、自由研究の深みも増します。
また、上を見上げたままの姿勢で長時間も空を見続けるのが大変な場合は、安全な場所を確保して、寝転んで観察できる環境を整えるのもよいでしょう。深夜から早朝にかけて暗い場所で観察することになるので、くれぐれも安全の確保と、他人の迷惑にならない場所を選ぶようにしてください。
Q. 自由研究の大事なポイントは?
自分で体験することが何より大事
最後に、学芸員さんに「自由研究」の大事なポイントについて聞きました。
「実際に観測して、見えた数、色、長さ、方向による違いなどを記録したら、わかったことをまとめてみましょう」
天文に限らず、自由研究で何よりも大事なのが、自ら体験するということ。
インターネットなどで調べればいろんな情報ややり方は簡単に手に入ります。ですが、どんなに簡単なことでも、「暑くて大変だった」とか「きれいだった」「ひとつも見られなくて悔しかった」など、行動や体験することによって初めて何かしらの感情が動きます。
それが、次の行動の原動力や好奇心にきっとつながります。
すでにある情報を集めるのではなく、自分自身の体験を情報にすれば、どんなことでも素晴らしい自由研究になります。
小さなことでも興味を持ったことになんでも取り組んでください。
富山市科学博物館では寝転んで楽しめるプラネタリウムがありますし、1年を通して「星空観察会」も実施しています。
天文に興味を持ったら、ぜひ富山市科学博物館に足を運んでみてくださいね。
富山市科学博物館(公式サイト)
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/



