なるべくお金や時間をかけずに、しかもきちんと勉強にもなる!
そんな夢のような自由研究のテーマを富山市科学博物館の学芸員に聞いてみたシリーズ。
今回は、材料費などは一切かからない研究テーマ。
河川敷の石を調べれば、地球や富山の歴史が見えてくる?
教えてくれるのは、岩石や鉱物、なかでも火山岩が大好きという学芸員の増渕佳子さんです。
「どこにでも転がっている石。そして子供たちが大好きな石ですが、石にはそれぞれ種類があって、名前がついているんです。まずは、いろんな石があるということを知るところから始めてみましょう!」(増渕学芸員)
① まずは気になる石を見つけよう!
家族旅行で訪れた海や山、または、家の近所にある大きな川の河川敷や公園などでも、どこでもOK。
気になる石をいくつか手にとって、しっかり観察してみましょう。
石を選ぶための理由を深く考える必要はありません。
形や色、模様や表面のザラザラ感など、なんでもいいので自分なりに気になるポイントを見つけて石を選んでみてください。
② 石を観察するときのポイントは「粒」
次に、石を観察してみます。
ポイントは、石を作っている“粒”。
粒の大きさや形、集まり方、しま模様になっているかどうか…などに注目して分類し、一覧表などにまとめてください。
そして、図鑑で何という名前の石か調べてみましょう。
③いろんな種類の石を見つけられるのは…河川敷!
できるだけたくさんの石について調べてみると、石の種類や違いがわかるので研究成果もより深まります。
特に、たくさんの種類の石を見つけたいなら、河川敷で探すのがオススメです。
富山には南北に流れる大きな河川が7つありますが、河川によって見つけられる石の種類にも違いがあります。
常願寺川で見つかる石はどんな石?
増渕さんが調べた研究によると、常願寺川には10種類の石があり、一番古いものは2億5千万年前の石だそう。
2億5千万年前って、どんな時代か想像できますか?
なんと、まだ日本列島ができる前で、ユーラシア大陸にくっついていた時代の石なんです。
逆に、常願寺川で見つかる一番新しい石は、立山の弥陀ヶ原火山が噴火してできた石。それでも、約10万年も前の石です。
神通川で見つかる石は?
神通川では、上流の岐阜県と下流の富山県で見ることができる石の種類が違い、川全体で約20種類の石が見られます。
ただ、上流の石が全て下流まで流されてくるわけではありませんので、富山の河川敷では、10種類ほどの石が転がっているそうですよ。
どんな石があって、違いがどうなのか。気になる人は調べてみてくださいね。
④石の違いを見つけたら、次なる疑問を解決しよう
石の違いがわかるようになったら、きっと新しい疑問が生まれるはず。
たとえば…
- かた~い石とやわらかくてボロボロ壊れやすい石って、どうして違うの?
- 大きくても軽い石って、どうして軽いの?
- いろんな色が混ざっているのは、どうしてできたの?
などなど。
自由研究のポイントは、違いに気づくこと、見つけること。
五感を使ってよく観察し、分けてみるのが、科学の第一歩になるんです。
違いに気づいたら、疑問に思ったことを書き出して、さらに調べてみましょう。
わからないことをどんどん調べていくと、きっと新たな発見があるはずです。
調べてもわからない場合は、富山市科学博物館に石(実物や写真)を持って行けば、増渕さんがわかりやすく教えてくれます。
子供の好奇心を伸ばしてあげることができたら、自由研究は大成功なのかもしれませんね!
記事編集:nan-nan編集部



