大型連休中の宿泊施設稼働状況回復 富山県
ことしの大型連休中の宿泊施設の稼働状況は、新型コロナの感染拡大前に近い水準まで回復したことが、ビッグデータの分析から分かりました。
これは、富山国際大学の大谷友男准教授が12日、発表したものです。
調査は、公益財団法人、九州経済調査協会と共同で実施し、複数の宿泊予約サイトの空室情報をもとに指数化したものです。
先月23日から今月8日までの富山県の宿泊稼働指数は、全国平均より高く、北陸3県の平均に比べても高い傾向にありました。
また、新型コロナの感染拡大前の2019年からの指数を比較してみると、曜日並びでの違いはあるものの、コロナの感染が始まった2020年は移動制限があり、低水準で推移しました。
去年も移動制限がありましたが、やや回復傾向が見られました。
移動の制限がなかったことしは、連休の前半と後半に大きな2つの山があり、対象期間の平均ではコロナ禍前の9割程度まで回復したことが分かりました。
大谷准教授
「20年と比べると未知の病気みたいな所があったが、ある程度、対処法というのが分かって、2年半くらいずっと我慢してきたところで、ここで行けなかったらいつ行くんだみたいな感じで出かけた人が結構いたのではないか」
また大谷准教授は、富山駅前のホテル建設ラッシュで客室が供給過多になると、平日の稼働指数が低くなる傾向にあると分析しています。