「最近ちょっと疲れ気味かも…」そんな日のご褒美には、ほっとひと息つける甘いスイーツという人も多いのでは?
今回紹介するのは、射水市にある焼菓子専門店です。タイムスリップしたかのようなノスタルジックでぬくもりのある空間では、スパイスと旬の食材が織りなす個性豊かな焼菓子との出会いを楽しめます。
下条川のほとりで100年以上の歴史を紡ぐ元小杉郵便局
射水市戸破地区を流れる下条川。そのほとりで、1924年に建てられた元小杉郵便局の洋館が100年以上にわたって静かに時を重ねています。
大正ロマンの面影を今に残すこの貴重な建築物は、現在は文化施設「LETTER」としてその歩みを紡いでいます。
趣きのある木製ドアの先は、まるでタイムスリップしたかのようなレトロで落ち着いた空間が広がります。
なかには、旧小杉郵便局の歴史を物語る案内板や、木の板に貼られた「公衆電話料は1回10円」の貼り紙などが残されていて、地元の人々の生活に寄り添ってきた郵便局の歴史を物語ります。
ノスタルジックな空間が広がる「あまや菓子店」
そんな建物の1階、西側のスペースに店を構えるのが「あまや菓子店」です。
スパイスの香りが漂う空間には、あたたかな光を落とすレトロな照明や、年月を経た独特の美しさを放つ木製テーブルや棚が並びます。
昔懐かしいカセットテープがしっくりと馴染む店内。店主のこだわりが光る商品も並び、訪れる人をどこか懐かしい時間へとやさしく誘ってくれます。
地元や旬の食材を使った”ご褒美”焼き菓子
店名の由来はーー
あまや菓子店のオープンは2022年。店名の由来をたずねるとーー
「疲れたときなどに、自分を”あまやかし”てあげる、おいしいお菓子で誰かを”あまやかし”てあげてほしいーーそんな想いでつけました」と、店主の釣さんが教えてくれました。
店頭には、地元食材や旬のフルーツなどを使ったクッキーやパウンドケーキなどの焼菓子が10種類ほど並びます。
「スパイスやハーブを使った焼菓子が多いです。旬の食材との組み合わせも楽しんでいただけたら嬉しいです」(釣さん)
誰かをそっと”あまやかし”てあげてほしいと願いながら一つひとつ丁寧に作られたオリジナルの菓子。なかには、西洋の伝統菓子など普段なかなかお目にかからない珍しい焼菓子も。
不動の1番人気はスパイス香る「キャロットケーキ」
オリジナリティあふれる焼菓子が並ぶなか、不動の一番人気を誇るのが「キャロットケーキ」です。
手に取ってみるとしっかりとした重みが伝わり、フォークを押し返してくるような弾力感があります。
「昔からキャロットケーキが好きなんですが、販売しているお店が少なくて、自分の好きなキャロットケーキを突き詰めて完成させました」(釣さん)
すりおろしたニンジンをたっぷり使って焼き上げたキャロットケーキの上にはクリームチーズがたっぷり。ニンジンの香りは控えめで、ニンジンが苦手な人でも食べられる味わいです。甘さ控えめで、チーズの酸味やナッツの食感がアクセントになっていて、食べ応えも十分。
シナモンやカルダモン、ナツメグなどが主張しすぎることはなく、スパイスが複雑に織りなす奥深い風味を贅沢に堪能できます。
2番人気! キャラメルくるみが入った「くるみクッキー」
香ばしいキャラメルくるみをソフトな生地で挟んだ「くるみクッキー」もファンの多い一品。
ちょっと一息つきたい時に嬉しいサイズ感で、キャラメルのコクのある甘みが疲れた身体をじんわり解きほぐしてくれます。
「砂糖はそれぞれの焼菓子に合わせて使い分けています。中に入れるフィリングなどもそうですが、できるだけ何が使われているか説明できるように自家製のもを使用しています」と、釣さん。
その言葉通り、一つひとつの素材に誠実に向き合っていることがわかるおいしさが広がります。
日常にそっと幸せを運ぶオリジナルキャラクター
パッケージを彩るシールには、オレンジとブルーで描かれた可愛いオリジナルキャラクターの姿が。
誰かの日常にそっと幸せを運んでくれるような温もりを感じるデザインで、大切な人への手土産やちょっとした贈り物にもぴったりです。
新郎新婦の想いを形にしたウエディングケーキの注文も
釣さんが手がけるのは、日常のちょっとしたご褒美菓子だけではありません。人生の特別な1日に華を添える、オーダーメイドのウエディングケーキも作っています。
新郎新婦の想いを丁寧に汲み取って仕立てられる、世界にひとつだけのウエディングケーキ。大切な記念日を記憶に残るおいしさで祝福します。
「新郎新婦からお話を聞いて作っていくのですが、人生の節目に関われる喜びは大きいです」(釣さん)
「おかし 夜更かし あまや菓子」と題した夜のイートインイベント
通常はテイクアウト限定ですが、時に「おかし 夜更かし あまや菓子」と題した夜のイートインイベントを不定期で開催しています。
「おやじギャグみたいなネーミングも好きで」と話す釣さん。8月下旬のイベントでは、ずんだ餡とバニラアイスを贅沢にのせたトーストなどが振る舞われました。
「やってみたいことは尽きません。お客さんはもちろん、自分自身も楽しむことを大切にしていきたいです」(釣さん)
日々を頑張る自分や大切な誰かをやさしく“あまやかし”てあげたいときに立ち寄りたいスイーツスポットです。



