富山市天正寺に、モクテルバー「MOCMOC(モクモク)」がオープンしました。
「モクテル」とはアルコールを含まないノンアルコールカクテルのこと。ここではフルーツやハーブを低温蒸留し、その香りを凝縮させたドリンクやスイーツを味わうことができます。
カフェタイムから、心地よい余韻に浸れるバータイムまで。五感で”アロマ”に酔いしれることができる新スポットです。
モクテルとスイーツの専門店「MOCMOC(モクモク)」
「MOCMOC」が店を構えるのは、富山市天正寺。
富山市中心部と立山町を結ぶ「富山立山公園線」沿いにあり、パフェやタルト、そして蒸留器を描いたかわいらしい看板が目印です。
アルコールの提供は一切なし「モクテルバー」
店内はハイカウンターのほか、木樽を活用したテーブル席が用意されています。
レンガ調の壁やカウンターには光とスモークの演出も。本格的なバーのような雰囲気が漂いますが、アルコールの提供は一切ありません。
「車で帰る日も、翌朝が早い日も、お酒が飲めない人も、バーの雰囲気を楽しめるような空間づくりにこだわりました」と、店主の西田さんが教えてくれました。
「減圧蒸留器」が人生を変えた!?
お酒も大好きだという西田さん。ノンアルのモクテルバーオープンのきっかけをたずねるとーー
「もともと富山市内のバーでアルバイトしていて、バーに興味はあったんですが、”減圧蒸留器”のことを知ってその魅力にハマってしまいました」(西田さん)
下の写真が、西田さんを虜にした「減圧蒸留器」です。
「左側の減圧の蒸留器のなかに、ハーブやフルーツ、砂糖などを入れて、シロップやコンポートを作ります。右側のビンには香りがうつった蒸留水が溜まっていくんです」と、西田さんが、まるで理科の実験を楽しんでいるかのような表情で説明してくれました。
この日はコーヒー豆を入れて蒸留水を作っていました。
一見すると水のような透明なドリンク。でも、飲んでみるとしっかりとコーヒー味です。
「いちごや桃、りんごなどのフルーツや茶葉、ハーブなど、いろんなものを入れて試作中です。沸点が3~40度と低いので、フルーツの繊細な香りが消えることがなく、楽しめます」(西田さん)
旬のフルーツやハーブの香りを凝縮した一杯「モクテル」
こうして作った蒸留水やシロップをブレンドしたものが、ノンアルコールのカクテル飲料「モクテル」です。
MOCMOCでは旬のフルーツやハーブを組み合わせた様々なフレーバーをラインナップ。
今回は、ラベンダーと巨峰の香りを組み合わせたモクテルをいただくことにしました。
ベースは減圧蒸留器で抽出したラベンダーの蒸留水とシロップ。フラスコ型のグラスに注ぎ、巨峰シロップ、グレープフルーツ果汁、微炭酸のトニックウォーターなどをブレンドしていきます。
まるで薬の調合や、錬金術の実験のようなワクワクする光景。思わず見入ってしまいます。
完成したのは、名前の通りすみれ色が美しいモクテル「バイオレットムーン」。
口に含んだ瞬間、ラベンダーのインパクトある香りと心地よい炭酸がさわやかに駆け抜けます。のどごしの良さはもちろん、鼻に抜ける香りが味覚と嗅覚をやさしく刺激して、まるで“飲むアロマ”のよう。ひと口ずつじっくりと余韻を感じたいドリンクです。
減圧蒸留器を活かしたスイーツも
減圧蒸留器が活躍するのはドリンクだけではありません。蒸留水の香りを活かしたスイーツやフードも試作中なんだとか。
今回は、西田さんおすすめ「季節のタルト」をいただくことに。
9月中旬までの限定メニュー「桃のタルト」。
福島県産のフレッシュな桃の下には、アールグレイの茶葉をじっくり煮込んで抽出した香りをうつした生クリームがたっぷり。紅茶の華やかな風味とジューシーな桃を一緒に味わうことができます。
タルト生地の中にも、芳醇な茶葉の香りを閉じ込めたアーモンドクリームが隠れていて、どこを切り取っても繊細なアロマが立ちのぼり、嗅覚をやさしく満たしてくれます。
減圧蒸留でフレッシュ感あるコンポート
タルトに添えられた桃のコンポートは、減圧蒸留器で作られたこだわり仕様。形も食感も崩れておらず、シャキシャキとした歯ごたえとやさしい甘みが広がります。タルトの上のフレッシュな桃と食べ比べてみるのもおすすめの楽しみ方です!
フードにもチャレンジ! 減圧蒸留器の可能性は無限大!?
「減圧蒸留器にいろんな食材を入れて、どんな香りが抽出できるか実験中です。ドリンクはもちろん、スイーツやフードでも、新しい香りにどんどんチャレンジしていきたいですね」と、西田さん
五感が心地よく満たされるカフェ&バー「MOCMOC」。一歩足を踏み入れるたび、新しい香りの世界へと誘ってくれそうです。



