富山県黒部市にある和菓子店に、どこか懐かしい昭和レトロな空間が誕生しました。
「学生さんたちにも古き良き昭和を伝えていけたら」と語る3代目社長がDIYで作り上げた喫茶スペース。そこで味わるのは、名水ソフトクリームやサンデー、さらにメロン半玉を贅沢に使ったひんやりスイーツなどなど。この夏、世代を超えて楽しめるスポットになりそうです。
1954年創業 黒部土産で親しまれる「昌栄堂」
訪れたのは、昌栄堂 黒部本店。
黒部川扇状地の河口近くの黒部市三日市エリア。かつての宿場町の風情が今も残り、昔ながらの商店が軒を連ねる通り沿いに店を構えます。
創業は1954(昭和29)年。駅の土産物店や県内のスーパーマーケットなどにも商品を卸し、県東部で長く親しまれている和菓子店です。
▼魚津市にある支店「昌栄堂 一笑庵」の記事はこちら
社長自らDIY 昭和レトロなイートインスペース
そんな昌栄堂本店の横にあった倉庫兼作業場が、2026年夏、イートインスペースとして利用できるようになりました。
中に入ってみると、ふっと肩の力が抜けるような、素朴でノスタルジックな空間が広がっています。
昔ながらの冷蔵庫の上には、懐かしい扇風機。ステンレスのカウンターには子供たちが喜びそうな駄菓子が並びます。
「うちの和菓子は県内いろんな場所で買えるんですが、ここでしか味わえないおいしさや時間をお客さんに楽しんでもらいたいと思ってイートインスペースを作りました」と、三代目社長の松田賢悟さんが教えてくれました。
木製テーブルの向こうにはガラス張りの作業場が見え、餅を搗く音も心地よく耳に入ってきます。
名水のまちをイメージ 濃厚ソフトクリームスイーツ
松田さんこだわりのイチオシメニューが、「名水ソフトクリーム」。名水のまちとして知られる黒部の清らかな水をイメージして作ったソフトクリームです。
乳成分が多いのが特徴で、とろりとしたリッチな舌触り。ミルクの豊かなコクと旨みが口いっぱいに広がります。
超贅沢! 新潟産のアンデスメロンを器に味わう!
そんなソフトクリーム、そのまま食べてももちろんおいしいのですが、アレンジスイーツも数多くラインナップ。特に圧倒的な存在感を放つのが「メロンソフトクリーム」です。
新潟県産のアンデスメロンを半分にカットし、贅沢にもそのまま器として使ってしまうという太っ腹な仕掛け。運ばれてきた瞬間に思わず歓声があがるインパクトです。添えられたさくらんぼもレトロかわいい雰囲気ですよね。
「ソフトクリームの甘さでメロンの味がかすんでしまわない?」なんて心配はまったく無用でした。アンデスメロン自体が驚くほどジューシーで甘みも強いため、濃厚なミルクソフトと合わさっても、それぞれの存在感をしっかり楽しめます。
ソフトクリームだけでミルクのコクを味わうもよし、メロンの果肉をそのまま頬張るのもよし。そして一緒に口へ運べば、この上ないハーモニーが広がります。
自家製シロップがソフトクリームとマッチ「名水フロート」
ソフトクリームをさっぱりと味わいたい時は「名水フロート」がイチオシです。
彩り豊かなラインナップは、ブルーハワイ風味のブルー、メロン風味のグリーン、いちごソース仕立てのレッドの3種類。絶妙な甘さと香りの自家製シロップがソフトクリームと溶け合い、軽やかな口当たりで楽しめます。
伝統の和と洋が溶け合う「名水サンデー」
和菓子店ならではの味わいを楽しみたいなら「名水サンデー」がおすすめ。一番人気の抹茶サンデーは、自家製の抹茶ソースやゼリー、つぶあんを贅沢に重ねた和テイスト。濃厚なミルクソフトと和の風味が調和したおいしさを満喫できます。
ほかにも、定番の「あんみつ」や「コーヒー」、季節限定「マンゴー」サンデーなどが並び、その日の気分に合わせたスイーツタイムを楽しめます。
「この辺りは高校生も多く行き交う場所なんです。若者にとって昭和はむしろ“新しい世界”。ここで昔の日本の空気感に触れながら、友達との青春の一頁を彩ってもらえたら嬉しいですね」(松田さん)
歴史ある三日市の街並みに誕生したあたたかな空間と甘いスイーツ。世代を超えてみんなの心をほっと和ませてくれそうです。



