夏が近づくと「虫に刺されてかゆ~い!」こと増えてきますよね。
今年も「お母さん、ムヒどこ~!?」なんて声が、日本中あちこちの家庭で聞かれることでしょう。
私たちの暮らしの中にあたりまえのようにある「ムヒ」。製造しているのは富山県上市町に本社を置く池田模範堂です。
今回は本社工場を取材。ムヒの名前の由来や製造工場の様子を詳しく紹介します。
ムヒでおなじみ「池田模範堂」は富山の企業
かゆみ・虫刺されの薬として親しまれる「ムヒ」。製造するのは富山県上市町に本社を構える池田模範堂です。
創業は1909(明治42)年。主力商品のムヒは1926(大正15)年の発売から、2026年でちょうど100周年を迎えます。
富山のほか、東京・大阪・名古屋・福岡に営業拠点を構えますが、製造工場があるのは富山だけ。
なじみのあるチューブ型の塗り薬「ムヒS」も富山の上市工場だけで作られ、日本全国、さらに海外へ出荷されています。
この「ムヒS」、なんと1分間に180本を充填し、1日に約7万本を製造しているんだとか!
まばたきする間にも続々とムヒが作られいる…すごい生産スピードです。
誕生から100年の歴史
「ムヒ」の名前の由来は?
「ムヒ」の名前の由来を、代表取締役社長 池田嘉津弘さんに教えてもらいました。
「名前の由来は“唯一無比(ゆいいつむひ)”から。『比べるものがないくらい良い商品』という意味が込められています」(池田嘉津弘社長)
ムヒが発売されたのは今から100年前の1926(大正15)年。
当時、薬は漢字を使った名前が主流でしたが、そこに敢えてカタカナの名前を付けることで、ハイカラで新鮮みのある印象を生み出したんだとか。
初期のパッケージは緑色だった!
100年前に発売された1番初めのムヒは缶入りだったのだそう。その翌年にチューブ入りにモデルチェンジしましたが、パッケージは現在とはかなり印象の異なる緑色でした。
「薬草が緑のイメージだったからかもしれないですね」(池田社長)
カタカナの名前もわかりやすく、商品は全国に知れ渡っていくこととなりました。
「液体ムヒS2a」の製造工場へ!
ムヒといえばこちらの商品が思い浮かぶ人も多いのでは。ボトルに入った液体塗り薬タイプです。
名前は「液体ムヒS2a」。池田模範堂の主力商品で、なんと3秒に1本売れているんだとか!
工場では11種類の原料を混ぜあわせ、一度に約3000リットルを製造しています。お馴染みの手のひらサイズのボトルに換算して、約6万本に相当。
異物混入には特に配慮し、箱の成型、説明書を入れる作業、包装・梱包まですべての工程を機械で行っています。
ムヒの箱に立山が!?
液体ムヒのパッケージに、実は富山ゆかりのモチーフが隠れているのをご存知でしたか?
よーく見ると…商品名とペンギンの背景に、青空に映える立山が描かれているんです!
これは立山三山のひとつ「富士ノ折立」。「富士山のような日本最高峰を目指そう」という思いを込めてデザインしたのだそう。全国でも有名なムヒに富山の象徴ともいえる立山が描かれているなんて…なんだか誇らしい気持ちになって、誰かに教えたくなっちゃいますね。
懐かしのCMも
1980年代「池田、池田、模範堂~」と高校球児が校歌風に歌うムヒのテレビCMが放映されていました。
当時、高校野球で活躍した池田高校がブームになっていたこともあって、話題になったCM。「懐かしい!覚えている!」という方も多いかもしれません。
「普通でしたら商品のコマーシャルをするんですけど、このときだけは会社の企業PRだったんです。記念史的な作品だったと思います。」(池田社長)
創業者であり、初代社長の池田嘉吉が「社会の模範になるような会社にしたい」という志を持って名づけたという「池田模範堂」。
代表の池田さんは「池田模範堂はムヒだけじゃないね、と言われるようになりたいですね」と笑顔で語ります。
100周年を迎えたムヒ。現在、『ムヒ百歳祭』を合言葉に、様々なイベントが企画されています。詳しい情報はHPからチェックしてみてください。
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2026年6月16日放送
記事編集:nan-nan編集部



