2026年は好条件【ペルセウス座流星群】ピーク時には1時間に最大30の流れ星が!? いつ・どっちを見ればいい?科学博物館学芸員が解説
夏まつりや花火大会、キャンプなど、楽しみがいっぱいな夏の夜。
夜空を見上げて星を観察するのも、身近な楽しみのひとつです。
2026年の夏は、三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」がとてもいい条件で観察できるチャンス! これに合わせ、富山市科学博物館ではロビー展「流れ星を探そう」を開催しています。
天体ショーをより一層楽しむための観察のポイントを、学芸員さんに聞いてきました。
ペルセウス座流星群とは?
そもそも、ペルセウス座って見たことありますか?
ペルセウス座は、日本では晩秋から冬に北の空に高く昇る星座です。
8月の深夜から明け方にかけては北東の空、Wの字に見えるカシオペヤ座の近くに見つけることができます。星座アプリを利用すると、見つけやすいですよ。
ペルセウス座流星群は、このペルセウス座の方角(上の図の「放射点」マーク)から流れ星が四方八方に飛び出してくるように見えることから、こう呼ばれています。
観察のピークは8/13・14の午前3時頃
ペルセウス座流星群は、毎年夏に見ることできます。出現する時期は、7月17日から8月24日にかけて。
普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、2026年は12日の夜から13日未明にかけてと、13日夜から14日未明にかけての2夜です。ピークの時間は両日ともに午前3時頃ですが、日付が変わる前からも見られるとのこと。
ピーク時は1時間に約30個 ※好条件なら
ピーク時は、観察条件が整った暗い場所で1時間あたり30~35個程度が期待されます。
1時間に30個もの星が流れるということは、単純計算でおよそ2分に1つの流れ星が見られるということ(※等間隔で流れるわけではないので、あくまで目安です)。たとえ見逃してしまったとしても、次々に観察できるチャンスはやってきますので、数分であきらめたりしないで、目が屋外の暗さに慣れるまで最低でも15分は観察してください。
どの方角にも現れる! できるだけ空を広く見わたそう
流星は、放射点を中心に放射状に出現しますが、放射点付近だけでなく、空全体に現れます。方角は関係ありません。いつどこに出現するかわからないので、なるべく空の広い範囲を全体的に見わたすようにしましょう。
また、街の灯りや月明かりがあると観察しづらいので、それらの光が邪魔しない方向を見るのがオススメです。
ちなみに、満月の明るさと比較すると、流れ星の明るさはおよそ100万分の1。
2026年は8月13日が新月で、月明かりの影響を全く受けることがないという好条件です。
特別な道具は必要なし!
流れ星は肉眼で十分に観察できます!
高価な望遠鏡や双眼鏡など、特別な道具は必要ありません。
また、上を見上げたままの姿勢で長時間にわたって空を見続けるのが大変な場合は、安全な場所を確保して、寝転んで観察できる環境を整えるのもよいでしょう。深夜から早朝にかけて暗い場所で観察することになるので、くれぐれも安全の確保と、他人の迷惑にならない場所を選ぶようにしてください。
流れ星の観察記録をつけて自由研究に!
富山市科学博物館では、8月30日までロビー展「流れ星を探そう!!」を開催していて、期間中は「流れ星の観察記録シート」を配布しています。
ロビー展「流れ星を探そう!」
開 催:7月25日(土)~8月30日(日)
時 間:9:00~17:00
場 所:2階ロビー
観覧料:大人530円(プラネタリウム1回分込み) ※高校生以下 無料
内 容:流れ星が見える理由や、観察方法のコツを紹介
見えた数、色、長さ、方向による違いなどを記録し、わかったことをまとめると、立派な自由研究にもなりそう。
インターネットなどで検索すればいろんな情報が簡単に手に入る時代ですが、「暑くて大変だった」とか「きれいだった」「ひとつも見られなくて悔しかった」などの感情は、好奇心を刺激する貴重な体験。ひと夏のいい思い出になりそうです。
流れ星の正体はなに?
流れ星は「星」じゃない?
ところで、流れ星の正体って知っていますか?
流れ星って、いわゆる「星」ではありません。
宇宙空間にただよう砂のような小さい粒(固体粒子/流星物質)がもとになっていて、そのなかには、ほうき星(彗星)が残したチリ(固体粒子)がもとになっている流れ星もあります。
その小さな粒が地球に近づいて地球の大気と衝突すると、高温になって光を放ちます(プラズマ発光)。この発光が、私たちが流れ星として見ている正体です。
粒の大きさは、直径わずか1mmから大きくても数cm。とっても小さいのに、きらっと輝いて見えるんです。
「火球」はめっちゃ明るい流れ星のこと
ニュースで「火球」という言葉を耳にしたことはありませんか?
この火球は、マイナス4等よりも明るい流れ星のことなんだそう。火球のなかでも8秒以上と長い時間にわたって見えたものがあれば、隕石として地上に落下している可能性があります。
つまり、流れ星も火球も隕石も、もとをたどれば、同じ、流星物質というわけ。
現在、日本国内では54個の隕石が見つかっています。
富山市科学博物館のロビー展では、5個の隕石を展示しています(8/30まで)。そのうちの一つは、日本国内で見つかったもので、石川県能美郡根上町(現在の石川県能美市)に落下した根上隕石のかけらです。流れ星の正体をこの目で確認できるチャンス⁉
流星群とは?
流星群はどうして大量に流れ星が見られるの?
地球が太陽の周りを回っている道(公転軌道)と、ほうき星(彗星)小さなチリをまき散らしていく通り道が交わる時、たくさんの流れ星を見ることができます。これが流星群とよばれているものです。
そのチリの帯(ダストトレイル)は均一ではなく、塊状になっていたり、密度の濃い筋になっていたりします。この濃い部分や、比較的最近彗星が通過したばかりの「新しい」塵の帯と交差すると、地上で観察できる流れ星の数が非常に多くなります。
おもな11の流星群と3大流星群
国立天文台がおもな流星群として挙げているのは、次の11の流星群です。
- しぶんぎ座流星群(12月28日~1月12日)
- こと座流星群(4月14日~4月30日)
- みずがめ座η(エータ)流星群(4月19日~5月28日)
- みずがめ座δ(デルタ)南流星群(7月12日~8月23日)
- ペルセウス座流星群(7月17日~8月24日)
- りゅう座流星群(10月6日~10月10日)
- オリオン座流星群(10月2日~11月7日)
- おうし座南流星群(9月20日~11月20日)
- おうし座北流星群(10月20日~12月10日)
- しし座流星群(11月6日~11月30日)
- ふたご座流星群(12月4日~12月20日)
このうち、安定的に多くの流れ星をみることができる3大流星群は・・・
- しぶんぎ座流星群
- ペルセウス座流星群
- ふたご座流星群
それぞれ1時間あたりに、しぶんぎ座流星群は30個、ペルセウス
(※月明かりや街の灯りの影響を受けないなど条件が整った際に見える数です)
2026年は8月13日が新月で、ペルセウス
富山市科学博物館(公式サイト)
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/



