2026年6月で8周年を迎える魚津市の「コットンカフェ」。焼きカレーやナポリタンのランチのほか、米粉のガトーショコラなどが人気の落ち着くお店です。
これまで店主の中山さんが1人で店を切り盛りしていましたが、2026年春から管理栄養士の資格を持つ娘さんと調理師の資格を持つ息子さんが加わりパワーアップ! 新しいメニューも増え、ますます魅力的になりました。
コーヒーを“コトン” 落ち着いた雰囲気のお店
お店があるのは魚津市吉野。国道8号を山のほうに少し進んだところにあります。周辺ののどかな風景にそっと溶け込むような、温かみのあるナチュラルな外観です。
お店の中は木をふんだんに使った温もりのある雰囲気。
店名のイメージはコーヒーをソーサーに「コトン」と置く音だそう。ホッと落ち着ける優しさが満ちる店内で、1人でもグループでも、親子連れでも、それぞれの時間を満喫できます。
鰹出汁が決め手 「和風タコライス」
2026年春から登場した新メニューの「和風タコライス」。和食店で働いていた息子さんが調理しています。
季節によって変わる彩り豊かな野菜と温玉がのっていて、運ばれてきた瞬間まずその美しさに目を奪われます。
和風ならではの奥深いパンチ力&野菜もたっぷり
タコライスといえば、スパイスで味付けしたひき肉やレタス、トマト、チーズなどを、ご飯にのせた沖縄発祥の料理。
それが和風になるとどのような味わいになるのかと思いながらひと口食べると、心地よい旨味が広がります。ひき肉は鰹節と昆布からとった出汁でしっかりと煮詰めているそうで、深みがあるのにしつこさがありません。奥深い風味で「和風」の良さが際立っています。
一味唐辛子でピリッと仕上げており、スパイスの刺激とはまた違う、日本人になじみ深いピリッとした辛さを楽しめます。
野菜がたっぷり味わえるのも、この和風タコライスの嬉しい特徴。
この日はトウモロコシやトマト、ピーマン、ナス、さつまいもなどがのっていました。香ばしく焼いてあるのに、驚くほどみずみずしい! 例えばトウモロコシは一度蒸してから焼くなど、丁寧に手間暇かけて調理することで、野菜もただの“添え物”ではなく主役級の具材になっています。
さらに「そぼろには玉ねぎ、ゴボウ、レンコン、長いもが入っているんですよ」と息子さん。
なんと、この一皿で約10種類もの野菜を摂ることができます。家庭でこれだけの種類を揃えるのは難しいので、一品でおいしく栄養チャージできるのは本当に嬉しいですよね。
「和風タコライス」に合わせたやさしい味の味噌汁
「『和風タコライス』がしっかりとした味付けなので味噌汁の塩気は薄めにしました」(息子さん)
ベースの出汁がしっかりと丁寧に引かれているため、物足りなさは一切感じません。和風タコライスを頬張った後に、この味噌汁をすすると、すーっとやさしさが体に沁みていきます。
全体をやさしくまとめ上げるような味わいに、お腹も心も満たされるようです。
絶妙な厚さ! 「ローストビーフ丼」
こちらも自信の1品「ローストビーフ丼」。ローストビーフが丁寧に重ねられていて、運ばれてきた瞬間に「美しすぎる!」と歓声を上げたくなるようなビジュアルです。
薄すぎず、厚すぎず、口に入れた瞬間に肉の繊維がほどけていくような絶妙な厚みのローストビーフ。
実はこれ、息子さんが専門学校時代から愛用しているマイ包丁を、日々丁寧に研いでお手入れしているからこそ出せる厚さなのだそうです。
自家製タレ・塩・わさびをお好みで
「塩だけでペロリと食べちゃう人が多いんです」と中山さん。
特に女性に人気だという塩でまずひと口いただくと、肉の甘みが引き立ち、さっぱりと箸が進みます。
自家製のタレは、すりおろしたリンゴと玉ねぎがベース。フルーティーなコクが加わり、一気に丼の雰囲気が変わります。さらに、わさびを合わせると爽やかな味わいに。
「次はどう食べよう?」と色々な組み合わせを楽しんでいるうちに、あっという間に完食してしまいました。
ぽてっとかわいい「かぼちゃプリン」
「コットンカフェ」はバスクチーズケーキや米粉を使ったガトーショコラなどスイーツメニューも豊富。
今回はぽてっとかわいい「かぼちゃプリン」をいただきました。
ほろ苦いカラメルソースがポイント
食べるのがもったいないほどの可愛さ。スプーンを入れると柔らかいのに、ずっしりと圧倒的な密度を感じます。
口に運ぶとねっとりとやさしくほどけ、濃厚なかぼちゃの甘みが一気に広がります。
「『生クリームはいらない』と言われるお客さんもいるけど、ぜひ生クリームと一緒に味わってほしいんです」(中山さん)
ほろ苦くビターなカラメルソースが全体を引き締めてくれるので、非常にバランスの良い味わいを楽しめます。
お客さんを「良い意味で裏切りたい」
お客さんを「良い意味で裏切りたい」と、中山さん。
「ふらっと来てみたけど、おいしいもの出すじゃんと思ってほしいんです」と語ります。
「コットンカフェ」のメニューは一見すると家庭的に見えるかもしれませんが、その裏にはこれまでの経験が活かされており、簡単には真似できないプロの技が隠れています。
さらに、タイミングによっては季節限定のメニューに出会えることも。SNSでも発信していないので、お店に足を運んでみてのお楽しみです。
お店ではオードブルの注文も受け付けているので、気になる方は相談してみては。



