美しい佇まいで私たちを魅了するパフェ。旬のフルーツを堪能できる贅沢さはもちろん、ひと口ごとに変化する味わいや香りの重なりに、作り手の美意識が宿ります。
富山市にある「Laboratory aimer(ラボラトリーエメ)」は、その魅力を心ゆくまで堪能できる場所。“研究所”という名にふさわしく、味の構成を緻密に計算し尽くした、アートのように美しいパフェが、日常に特別なひとときを添えてくれます。
住宅街に佇むスイーツの宝石箱
Laboratory aimerがあるのは富山市大泉中町。市中心部から少し離れた、落ち着いたエリアです。
穏やかな住宅街に溶け込むようにひっそりと佇むシンプルな外観。可愛らしいブルーの扉が目印です。
パフェの美しさが際立つ 落ち着いた空間
寒色系をベースにした、すっきりと洗練された店内。
シンプルなグレーの壁と木の温もりが感じられるインテリアは、まさにパフェを主役にするための空間です。運ばれてきた色鮮やかなパフェがテーブルの上でパッと目を引くように、お店のさりげないこだわりが感じられます。
一口ごとに驚き! 初めて出会う組み合わせ
スパイスやハーブを巧みに使った斬新な構成
旬のフルーツにこだわるLaboratory aimerのパフェは、約1ヶ月でメニューが変わる一期一会のお楽しみ。
取材に訪れた6月に出会ったのは、アメリカンチェリーを主役にした「大人になれないチェリーパフェ」。深い甘みとコクをぎゅっと閉じ込めた一皿は、アメリカンチェリーが持つチャーミングさと、どこかビターな大人っぽさがネーミングからも伝わってきて、胸がときめきます。
可愛らしい見た目に魅了されながら、まずはひと口…と食べてみると、見た目とのギャップに驚き! 突き抜ける爽快感が広がります。
店主さんに尋ねると、「カシスリキュールとバジルのアイスです」と教えてくれました。
バジルの主張は強すぎず、澄んだ清涼感が口の中に広がります。パチンと弾けるアメリカンチェリーと一緒に食べると、濃厚なのにどこまでも涼しげ。初めての味わいながら、絶妙なバランスの虜になり、どんどん食べ進めてしまいます。
その次に顔を出すのは、爽やかで上品な香りがふわりと鼻に抜ける「ジャスミンみるくあいす」。そこへ、つるんとした「ほうじ茶ゼリー」が心地よく続きます。
そして驚いたのが「大人バスクのパンナコッタ」。なんと、ブルーチーズで一度バスクチーズケーキを焼き上げ、それをさらにパンナコッタへと生まれ変わらせたという贅沢な1品なんです。なめらかな口溶けなのに、バスクチーズケーキならではの濃厚なコクが広がって、思わずうっとり。
食材の掛け合わせの妙はもちろん、パーツの1つひとつに驚くほど手間暇がかかっているんですね。
このほかにも「メレンゲクッキー」にはカルダモン、シナモン、クローブなどのシナモンが使われているのですが、気候に合わせて配合を変えているそう。
「パフェは自由度が高いんです。パーツ数が多いとそれぞれを作る楽しさがある。1つ1つをしっかり感じてほしくて。そして全体を食べた時に混ぜ合わさった感じを楽しんでほしい」(店主さん)
華やかな「あいすプレート」も人気
さらに、5種類ほどのアイスの中からお気に入りの2つをセレクトできる「あいすプレート」も、お店の人気メニュー。
パフェが美しく重なる「層」を楽しむものなら、こちらはさながら「平面のアート」です。季節のフルーツやゼリー、パンナコッタなどが美しく散りばめられた1皿は、まるで小さなホールケーキのよう! 運ばれてきた瞬間、思わず胸が高鳴る華やかさです。
華やかな香りの「杏仁みるく」
今回選んだのは、まず「杏仁みるく」。口に含んだ瞬間、杏仁特有の華やかでどこか妖艶な香りが鼻に抜けます。ナチュラルでまろやかな甘みのため、添えられたフルーツなどと一緒に食べることで味が立体的に変化する感覚も楽しめます。
しつこい甘さが一切残らないので、普段甘いものを食べない人にもおすすめです。
キリッとした香ばしさ「黒烏龍みるく」
「抹茶」や「ほうじ茶」のアイスはよく見かけますが、こちらはなんと「黒烏龍」。
ひと口食べると、キリッとパンチ力のある味わいまず驚きます。その秘密は茶葉を贅沢にたっぷりと使っているからなのだそう。それなのに渋みはまったくなく、まろやかなコクだけが心地よい余韻として残ります。
暑さが増してきた今の季節、すっきりリフレッシュしたいときにイチオシの1品です。
香り豊かなドリンクメニューも豊富
スイーツのお供に欠かせないドリンクも、5〜6種類ほどラインナップ。どれもパフェの美味しさを引き立てるために、甘さは控えめに作られています。
今回いただいたのは「ルイボスポワール」。テーブルに届いた瞬間、ラ・フランスのフレッシュで上品な甘い香りがふわりと広がります。ベースのグリーンルイボスが持つまろやかな風味に、ラ・フランスの心地よい酸味と甘みが重なって、驚くほど軽やかでフルーティーな味わいです。
「新しい好き」を発見してほしい
魅力的なメニューがたくさんありますが…「メインはパフェなんです。パフェを楽しみに来てほしい」と、店主さん。
店名の「aimer」はフランス語で「愛する」や「好き」を意味します。
「研究しているような気持ちでパフェを作っています。お客さんも新しい組み合わせを発見して、『好き』を増やしてほしい」(店主)
お客さんからは「去年と同じものを食べたい」とリクエストされることもありますが、同じ組み合わせは出さないのが店主さんのポリシー。そのためか、お客さんの8割はリピーターなんだとか!
「次はどんな組み合わせに出会えるんだろう!」と、訪れるたびに新鮮なワクワクと胸のときめきをくれる場所。季節が変わるごとに、何度も足を運びたくなる特別なお店です。



