日中は気温が高くなる日も増えてきて、毎日の献立に冷たい麺料理を選ぶことが増えた人も多いのではないでしょうか。
でも本当は、1品だけで簡単に済ませるよりも、たくさんの食材を取り入れたバランスのいい健康的な食事ができたら言うことなしですよね。
今回ご紹介するのは蕎麦がメインの和食屋さん。
落ち着いた雰囲気の中で、こだわりの手打ち蕎麦と、発酵調味料で丁寧に作られた健康的なおばんざいを楽しめる富山市の「福籠(ふくろう)」です。
手打ち蕎麦とおばんざいの店
福籠があるのは富山市山室。
富山地方鉄道・不二越上滝線の大泉駅から車で5分ほど。大通りから1本入った静かな住宅街の中に店を構えます。
日本家屋ならではの趣を感じられる広々とした店内。和室ですが、テーブル席で食事ができるので「正座はつらい…」と感じる人でも安心。のんびりと食事を楽しむことができます。
八尾在来種のそばが自慢
店の自慢は手打ち蕎麦。
富山市八尾産の在来種のみを石臼で挽いて手打ちした『石臼挽き粗挽き蕎麦』が味わえます。
八尾の蕎麦は小粒で実の詰まりがよく、うまみが凝縮されているのが特徴。香りと甘み、強い粘り気が楽しめます。
化学肥料や農薬を一切使用せず、手間暇かけて大切に育てられているそう。
そばメニューは主に土日限定で提供されていますが、平日でもかけそばやもりそば、そば付きのセットなどは注文可能。食べたい方は事前に店のSNSなどをチェックしてみてください。
湯葉で包んだ蕎麦「福籠」
こちらは冷たい蕎麦の「福籠」。店の名前を背負った、まさに看板メニューです。
天津飯のようにも見えますが、表面にまとっているのは大きな湯葉なんです。
湯葉の下には、温泉玉子とたっぷりの野菜、そしてそば。
全体をよく絡めて味わいます。
そばは喉ごしがよく、柑橘系のごまだれは後味さっぱり。そして野菜はシャキシャキ。
様々な味や食感がバランスよく味わえて、食べ進めるのが楽しくなります。
湯葉は大きなサイズが1枚まるごとのっているので、小さくちぎって食べるのがおすすめです。
彩り華やか! 発酵調味料のやさしいごはん
福籠では発酵調味料を使った体にやさしいごはんも人気。
こちらは木曜限定の「花かご発酵御膳」。かごに何品もの小鉢が並んだ、華やかで健康的な御膳です。
このメニューが誕生したきっかけは、店主・大田奈保子さんが“そばアレルギー”を発症したことでした。
アレルギー発症のピンチから、新たな一手を
店を始めて10年が経ったときに突然発症したというそばアレルギー。そば屋を営む職人にとっては大きな衝撃でした。
「自分でそばを打つからこそ意味も価値もあると思っていて。人のそばで商売をするなんて考えられなかった」(大田さん)
信念を持って仕事に向き合ってきた大田さんにとって、まさに青天の霹靂。
辛い出来事に戸惑いながらも、「なったものは仕方がない」と気持ちを切り替え、そばは別の職人に任せることに。
新たな一手として、発酵食品を使ったおばんざいのメニューを始めたのです。
体がよろこぶ「発酵御膳」
「花かご発酵御膳」の味付けに使用するのは、すべて大田さん自らが店で仕込んだ発酵調味料。
アレルギー発症をきっかけに「体にいいものを取り入れたい」と思い、専門学校にまで通って行きついた味なんだそう。
たとえば、このだし巻き卵。ふわっとだしの風味が広がります。
砂糖のかわりに自家製の甘酒で味付けした優しい甘み。食べる人の体を思って手間暇かけて作られています。
「発酵調味料で作った料理は、栄養素を取り入れやすいので、お腹に負担がかかりにくいんですよ」(大田さん)
自身のピンチから、ポジティブな発想転換で生まれた「発酵御膳」。
体にやさしいのはもちろん、見た目も華やかで思わずわくわくしちゃいます。おもてなしとして、大切な人に食べさせてあげたくなるような、思いやりの詰まった御膳です。
出典:KNBテレビ「ワンエフ」
2026年5月1日放送
記事編集:nan-nan編集部



