2025年秋、富山にオープンした「amour neige(アムールネージュ)」。東京で約20年腕を磨いたパティシエが地元・富山で開いた小さなケーキ屋さんです。
ショーケースには可憐なケーキが並び、ひと口ごとに丁寧さが伝わる繊細な味わい。
シェフが「初めての人はまずこれを食べて」と語る洋菓子や、注目のケーキを紹介します。
まちかどの小さなケーキ屋さん
amour neigeが店を構えるのは富山市堀川エリア。路面電車・大町電停からすぐの場所で、周辺には中学校や高校もある住宅街です。
以前はベーカリーだった建物。街並みに溶け込むような雰囲気を残しつつ改装し、2025年10月にオープンしました。
ショーケースには色とりどりのかわいい洋菓子がずらり。どれも華やかでワクワクが止まりません。
自分で食べるのも、誰かへの手土産にするのも、どれにしようか迷ってしまいます。
ショーケースを彩る洗練されたスイーツ
「なるべく地元のものを使いたくて、卵や牛乳は富山の物です。今の時期はイチゴも県内のものですね」と、穏やかに教えてくれたのはオーナーシェフの今村賢治さん。約20年間東京の人気洋菓子店で働き、店長も務めていたそう。
磨いた技術を惜しげもなく注ぎ込んだスイーツは見た目も美しく、期待が高まります。
小麦粉は国産、外国産の数種類を使用。ショートケーキには国産小麦を使ってスポンジらしさを感じつつもくちどけなめらかに、焼き菓子には粗目で小麦粉の風味をいかせるものを…と、菓子に合わせて使い分けているそう。
焼き菓子は贈り物にもぴったり
店内にはクッキーやフィナンシェなどの焼き菓子も。単品のほか、贈り物にぴったりなかわいいギフトセットも用意されています。
ちょっとした手土産に、お祝いに、はたまたお世話になった人へのお礼にと、いろんなシーンで重宝しそう。これからの時期は母の日のプレゼントなんかにもよさそうです。
繊細な仕事が光る 上品な味わいのケーキ
「まず最初の一品に」シュークリーム
数ある洋菓子の中でも今村さんが「初めていらっしゃった方には、こちらをおすすめしています」と教えてくれたのは意外にもシュークリーム。
クッキーのようなものが乗っていますが、こちらはフランスの伝統菓子・クロッカン。シュー生地の上にクロッカンの生地も絞って一緒に焼き上げていて、生地が膨らむうちにクロッカンが全体に広がっていきます。
カリッとした食感とナッツの香ばしい風味がやさしく広がり、贅沢な味わいに。
中にはとろっとしたカスタードクリームがたっぷり。
たまごのコクを感じる濃厚な味わいなのに後味はあっさり。甘さ控えめの上品な味で、思わず2個3個と食べたくなります。
香ばしいクロッカン、サクッとかるいシュー生地、なめらかなクリーム、すべてが調和した芸術品のよう。シンプルに見えて奥深い味で、今村さんがオススメするのも納得です。
ほろ苦い大人味 キャラメルのケーキ
重なり合う層が美しいキャラメルとヘーゼルナッツのケーキもお店のイチ押し。
ヘーゼルナッツの香ばしさを感じるスポンジに、ザクザク食感のナッツのヌガー、ガナッシュ、キャラメルのムース…と、異なるくちどけと繊細なハーモニーを楽しめます。表面はキャラメルのソースとクリームで上品に彩られ、甘さ控えめな仕上がり。
しっとり重めの食感を口の中でゆっくり楽しみながら、ナッツの香ばしさとキャラメルのほろ苦い風味を堪能したい1品です。
雪のようなくちどけ ショートケーキにレアチーズ
ショート―ケーキはノーマルタイプと、ラズベリーソースで仕上げたものの2タイプがあります。今村さんこだわりのスポンジは驚くほどふわっと軽く、口の中で溶けるようです。生クリームはコクがありつつもあっさりとした風味で、ケーキのこっくりとした甘さや重さが苦手という人にも食べやすいはず。
真っ白なレアチーズケーキは口の中に入れるとまるで雪のように溶けていきます。中には細かく刻んだパイナップルが入っていて、爽やかで明るい印象に。
食感や風味、一つひとつがまったく違う表情を見せるスイーツたち。込められた思いやストーリーに想いを馳せながらじっくりと味わいたくなります。
季節ごとに店頭に並ぶスイーツは変わり、春には桜スイーツ、新緑の初夏には抹茶のケーキをラインナップ。さらに暖かくなってくると、パイナップルやマンゴーなどのフルーツを使ったトロピカルなアイテムが登場予定だそう。
たびたび足を運んで、シーズンごとの旬の味を楽しむのもいいですね。



