「麩」と聞いて、どんな料理をイメージしますか?
卵とじや味噌汁の具材、麩のラスクなどでしょうか。「あれば食べるけど、そんなに毎日食べるものではないかも…」という立ち位置ですよね。
でも実は、麩は隠れたヘルシーフード。タンパク質が豊富で栄養たっぷりって知っていましたか?
滑川市のカフェ「One plate(ワンプレート)」は、そんな麩が主役のお店。ランチやデザートまで、様々なアレンジで麩を味わうことができます。
愛されて10年以上 夫婦で営むくつろぎカフェ
お店があるのは滑川の海側寄り。滑川漁港やほたるいかミュージアムからもほど近い場所です。
市役所や図書館のある通りを魚津方面に向かって進むと左手側に見えてくる立派なお家。1階の向かって左側が「One plate」です。
ぬくもり感じる手作り空間
扉を開けると、中にはかわいい空間が。木のぬくもりと、漆喰の壁のやわらかい雰囲気、見上げると天井は吹き抜けになっていてとても開放的です。木の引き戸の向こうがお店のスペース。
「大工さんがこだわって作ってくださって。漆喰の下地には麦わらを使っているので自然なデコボコ感がかわいいんです。木材は流木や廃材を使っているんですよ」と教えてくれたのは、店を切り盛りする浜岡さん夫婦です。
2人が自宅の一部を改装してカフェをオープンさせたのは2014年のこと。それ以来、少しずつ内装に手を加えてきたそうで、今でも本棚を作ったり、カウンター周りの装飾が増えたり、少しずつ変化しているそう。
「よく来られるお客さんは『あれ、こんなの前からあった?』なんて気付いてくれて。…たまに、『いやいや前からありましたよ!』なんてこともありますけど(笑)」(妻・真恵さん)
訪れるたびに間違い探しのような驚きとワクワクで新鮮に楽しめそうなお店。もちろん、初めて訪れた人もゆっくりとくつろげる温かい雰囲気です。
おかずもデザートも! 麩を味わう工夫いっぱいのメニュー
One plateのメニューがこちら。
お麩かつプレートにお麩かつカレー、お麩を使った主菜…と、「麩」推しです。
肉の代わりに麩を使って様々な料理を作るそうで、「きまぐれプレート」ではからあげ、ピカタ、オープンオムレツ、グラタンなどなど、週替わりで様々な麩の料理を味わえるんだとか。
そちらも気になりますが、今回は「One plateと言えば」「まずはこちらをどうぞ」と書かれた定番のランチをいただきます。
初めての人はまずはこれ ランチプレート
夫・啓二さんが運んできてくれたのは、彩り豊かなランチプレート。
お麩かつに小鉢が2つ、サラダ、ごはん、お味噌汁がセットになっています。
ザクザク&もっちり! 新感覚の麩カツ
こちらがメインのお麩かつ。見るからにカラッと揚がっています。箸で持ち上げた瞬間にサクサク感が伝わり、ひと口食べるとザクッ!という心地よい音が。
中の麩は驚くほどのもちもち食感。だしや醤油で作る調味液に漬け込んであるそうで、やさしい味わいです。そのまま食べてもおいしいのですが、味噌ベースのソースを合わせるとご飯が進みます!
麩は小麦粉のタンパク質である「グルテン」を加工した食品。そのため低糖質・低脂質・高タンパクで、カルシウムや鉄、亜鉛といったミネラルや、アミノ酸も豊富に含むのだそう。工夫次第で食感も楽しめる、隠れたヘルシーフードなんですね。
ちなみに、使っているのはお隣・魚津市の高瀬製麩所の手作り麩だそう。
野菜がメインの小鉢ももちろん手作り。この日はシャキシャキ食感の大根サラダに、野菜とこんにゃくの煮物。丁寧な味わいで、ひと口ごとにふわっと心がほぐれるようです。
味噌汁の具ももちろん麩。こちらは汁気をたっぷり含んだふわっと食感で、カツとの違いも楽しめます。
ボリューム控えめでちょうどいいお昼ごはんかと思いきや、意外としっかりお腹に溜まる感じ。食べ応えありの、満足ランチです。
もちもち生麩の新感覚パフェ
One plateではデザートにも麩を使ったメニューがあります。
生麩を使ったパフェに冷しぜんざい、どちらも気になりますよね。ランチの後に追加で注文するお客さんも珍しくはないのだそう。
生麩のパフェは手作りのほうじ茶プリンをベースにしています。抹茶とバニラのアイスにあんこが乗って、黒蜜ときな粉もトッピングされた和風のスイーツです。
「デザートに麩…?」と恐る恐る食べてみると、もちっとした食感がまるで白玉のようで、とってもおいしい! ほうじ茶プリンもなめらかで、あっさりと食べることができました。
食後のデザートにもちょっとティータイムにもぴったりの、程よい食べ応えです。
ハンドメイドの服や雑貨も
お店の奥は靴を脱いで上がるスペース。テーブル席やレトロな家具が置かれているほか、服も並んでいます。
真恵さん手作りの洋服を販売していて、試着室もあるんです。
元々、趣味で洋服を作り、ハンドメイドのイベントに出店していたのだそう。コロナ禍を経て、現在はお店での販売がメインとなっています。
店の入り口には布小物や陶器の作品も。こちらは真恵さんの知り合いのハンドメイド作家たちの作品です。
料理を待つ間、手仕事のぬくもりを感じる作品を眺めてお気に入りを探すのもよさそうですね。手作り感あふれるお店のあたたかい空気感もあいまって、つい長居したくなりそうです。



