国際情勢や円安為替の影響であらゆるものの価格が高騰、一方で賃金はそれに見合うほどには上がらず、毎日の食費もかなりの負担になりつつあります。
そんな中、重宝したいのがコストパフォーマンスにすぐれた外食の店。できるだけ食費は抑えたい、でも弁当を自作するほど時間や手間をかけられない… そんな事情で泣く泣くランチに1000円以上のお金をかけている人も少なくないのでは?
今回紹介するのは、上市町の居酒屋で食べられるコスパ最強ランチ。
そのお値段、このご時勢になんと500円!!
1日20食と提供数に限りはありますが、しょうが焼きや煮込みハンバーグ、アジフライなど、手作りのおかずを日替わりで味わえます。
東京から上市町へ あったか手作り居酒屋「和味」
登山家が憧れるという北アルプスの名峰・剱岳。
その剱岳を間近に臨み、壮麗な山々のふもとでゆたかな里山に囲まれているのが富山県上市町です。
訪れたのは町役場やショッピングタウンが並ぶ県道沿い、中心部から少し離れた正印の交差点。その角に店を構えるのが、「和味(なごみ)」です。
かわいらしい三角屋根の店の脇には、手作りの親しみある看板。「500円ランチはじめました」の文字が目印です。
「1コインランチはじめました」日替わりランチ
店の入口には、その日のランチメニューが書かれたホワイトボードが置かれています。
こちらも手書きの文字で、親しみのある感じ。
丁寧に書かれた文字からは、誠実さややさしさも感じられます。
ひとりでも、大勢でもゆったりと食事が楽しめる空間
夜は居酒屋として営業している「和味」には、ひとりでも立ち寄りやすいカウンター席と広々とくつろげるテーブル席があります。
夜のにぎわいを予感させる落ち着いた雰囲気ながら、昼間は大きな窓から光が差し込む明るい店内。子供と一緒にランチタイムを過ごす家族も少なくないんだそう。
東京から上市町へ “第2の人生”で居酒屋を
店を切り盛りするのは、山田知子さん。東京で長く居酒屋を営んでいましたが、地元出身の田村聡さんとの出会いを機に、山々が美しい上市町で「第2の人生」をスタートすることになったんだそう。
忙しく厨房を行き来しながらもやさしく笑う山田さんの人柄は、このこじんまりとしてあたたかい店そのもののよう。心をほっと落ち着かせてくれる、まるでお母さんのような存在です。
平日も土曜も 手作りの日替わりランチは20食限定
ランチタイムは日替わりメニューを限定20食で提供しています。
物価高のこの時代に500円というリーズナブルな価格にした理由をたずねてみるとーー。
「ワンオペでやっているので、手が回らないんです。なのでメイン料理と小鉢をひとつだけにしようということになったんです」(山田さん)
塩分控えめで丁寧に 居酒屋のやさしさも感じる定食
この日のメインは「煮込みハンバーグ」。
手作りだというハンバーグは、箸がすーっと通るほどふっくらでジューシーです。
「健康のために塩分は控えめなんですが…」と山田さんは話しますが、物足りなさはまったくありません。ホールトマトから丁寧に作ったというソースもほんのり甘めで、奥行きのある味わいです。
小鉢も日替わりで、この日はほうれん草の白和え。
「なんでも買うと高いから、全部手作りです」と微笑む山田さん。
高年齢の方も通う地域の居酒屋ならではのやさしさや気遣いがおかずや汁物の端々から感じられます。あたたかいごはんも、当たり前だけど安心するおいしさ。500円ワンコインで、満足感たっぷりです。
ちなみに、プラス100円でごはんをおかわりすることもできますよ。
夜は居心地抜群の居酒屋
夜は居酒屋として営業していて、地元の皆さんの憩いの場所になっています。ワンオペでできる範囲の宴会にも対応しています。
「上市で居酒屋を始めてもうすぐ1年。皆さんによくしていただいて、結婚式もあげちゃいました。70歳も過ぎちゃったので、健康に気をつけて、人生を楽しみたいと思います」(山田さん)
丁寧な手作り料理はもちろん、“お母さん”のような山田さんとのあたたかい会話も「和味」の隠し味。どこか懐かしい和やかな空気感の中、コスパ最強ランチを味わえば心もおなかもパンパンに満たされそうです。



