スマホさえあれば、どこにいても連絡がとれて、インターネット経由でメールやSNS、映像・音楽配信、ゲームなどの情報を浴びることができる現代。暮らしには欠かせないほどの便利さのあまり、ネットにつながってないと逆に不安を覚えることもありますが、一方で、ふとした瞬間に頭を空っぽにしたくなることもありませんか?
「誰に気を遣うこともなく、ただ静かに心を整えられる場所になれば…」
そんな店主の想いから生まれたカフェが富山市にあります。
その名も、「かふぇ ぼーっと」。
何も考えずに、頭と心を解放する無の時間を求めている人にはオススメの安らぎスポットです。
自宅の一室だからアットホーム 「ぼーっと」できるカフェ
2024年4月にオープンした「かふぇ ぼーっと」。
富山県を東西に分ける呉羽丘陵のふもと、春は真っ白な梨が咲きそろう富山市吉作の県道沿いに店を構えます。
自宅の一室を改装して作ったというカフェの入り口には、「ぼーっと」している愛らしいヒト型の看板にぎやかなウエルカムボードが置かれています。
ドアを開けて1歩足を踏み入れると、友達の家を訪れた時のような、あたたかな空間。
文字通り、店主のホスピタリティが感じられるお店です。
靴を脱いで中に入ると、アースカラーの落ち着いた部屋に陽射しがいっぱい降り注ぎ、気持ちも明るくなれそうな雰囲気。
気心の知れた仲間の部屋にいるような心地よさと、なんだかほっこりした安心感があります。
テーブル席のほかに琉球畳のスペースもあり、小さい子供と一緒でも安心してごはんが楽しめそう。
理学療法士の店主が店名に込めた想いは?
店主の且味真由美さんは理学療法士。現在も仕事を続けながら、こちらのカフェを営んでいます。
その理由をうかがうとーー
「さまざまな事情で働き続けることが難しくなった人と接することがあるんです。そんな皆さんが外に出ようと思うきっかけになる場所になればと思いまして」(且味さん)
店内には、「ぼーっと」というタイトルの版画が飾られています。
「娘が小学生のとき、“ぼーっとしている自分”を書いた版画なんですが、店名を考えていたときに、店のコンセプトにぴったりのタイトルだなと思って…」(且味さん)
心や頭が疲れてしまった人が安らぐことができる場所。
それも、心を奮い立たせて足を運ばなければいけない店ではなく、来ればいつでもやさしく迎えてくれるような店。
そんな場所を目指して、且味さんは自宅にこのスペースをオープンさせることにしたのです。
店主や周辺農家の人柄と温度が感じられるやさしいランチ
1000円のワンプレートランチ 日替わり小鉢が6品も
日替わり1000円ワンプレートランチは、メインのおかずのほかに、日替わり小鉢が6品。この日は、
・豚肉しょうが焼き
・黒米入りごはん
・自家製味噌をつかった味噌汁
・白菜とシーチキンのうま煮
・ベーコンとフライドオニオン入りマッシュポテト
・白和え風豆腐わかめ
・キャロットラペ
・厚揚げの煮物
・ほうれん草のごまあえ
メインの豚肉しょうが焼きも、脇を固める小鉢も家庭的な味わいで、バリエーション豊富な食感とおいしさで、ごはんが進みます。
「野菜はいただきものも結構ありまして。周辺の農家さんにいただいたり、知人が家庭菜園のプランターごと持ってきてくれたり。ありがたいことです」(且味さん)
人と人とのつながりを大切にする且味さんの真心がたっぷりつまったワンプレートランチ。体も心もよろこぶくつろぎのランチタイムを楽しむことができます。
気軽に足を運んで 500円の「本日のまかない」
人気のワンプレートランチのほかに、「本日のまかない」というメニューも。
生春巻きの皮で作ったどんどん焼きやホットサンド、チャーハンなどを日替わりで提供しているんですが、価格はなんと税込み500円。
「500円だったら、より気軽に足を運んでいただけるかなと…」(且味さん)
外に出ようと思うきっかけになれるように、ここにも且味さんの想いが現れています。
呉羽の焙煎コーヒーやはちみつレモン、雑貨も
カフェタイムは、地元呉羽の地で共に頑張っている「くれは珈琲焙煎堂 桝カフィ」の豆を使ったこだわりのコーヒーを楽しめるほか、同じく呉羽にある 「はちみつや」さんの、非加熱はちみつから作られたはちみつと国産レモンのみを使った「はちみつレモン」を提供しています。
「どちらも生産者さんのお人柄に惹かれ、仕入れさせてもらっています。間違いなくおいしいドリンクですよ」(且味さん)
店内には、人のぬくもりがゆっくりを伝わってくる手作りの雑貨も並ぶほか、定期的にイベントも開催しています。
「理学療法士として簡単な運動教室を開いたり、知人のネイリストさんにお越しいただいたり。人と人とのつながりを大切にする輪が広がっていったらと想っています」(且味さん)
頭を空っぽにして、ただ居るだけで心が満たされていくような空間づくりを大切にしている「カフェ ぼーっと」。心に余白を作る、贅沢な時間を過ごせそうです。



