富山県射水市の新湊漁港からほど近い、新湊高校すぐそばの「ひさみなと食堂」。
地元の人たちに愛される昔ながらの大衆食堂ですが、ちょっと変わった麺グルメが食べられる店として有名です。
新湊で半世紀以上愛される老舗の食堂
ひさみなと食堂の開業は1971(昭和46)年。
すぐ隣の新湊高校の生徒や学校関係者、卒業生などをはじめ、地域の住民や付近で働く人らに愛される店で、土日には家族連れの客も多く見られます。
店内にはカウンターのほか、テーブルや小上がりの座敷も。ひとりでさっと立ち寄ることもできれば、大人数でテーブルを囲むこともでき、いかにも昔ながらの大衆食堂といった雰囲気です。
1番人気は「野菜ラーメン」
ラーメンやうどん・そばなどの麺類を中心に、カレーや丼など、多くのメニューをそろえていますが、1番人気は野菜がたくさんのった野菜ラーメン。鶏ガラベースの醤油スープに太い中華麺の相性が抜群です。
野菜を炒める段階でスープを加えることによって、全体に味がよくなじむように工夫されています。野菜のシャキシャキした食感を残すために、強火でさっと炒めるのがポイントなんだそう。
育ちざかりの高校生も満腹! オトクな「焼豚セット」
醤油ラーメンに焼豚とライスがセットになった「焼豚セット」もオトクで人気があります。
チャーシューはしっかり厚切りでボリュームがあり、添えられたキャベツやネギもアクセントに。ラーメン、ライスと一緒に食べれば、おなかいっぱい。育ちざかりの高校生や力自慢の漁業関係者も満足のセットメニューです。
中華麺なのにうどんダシ!? 新湊のソウルフード「かけ中」
そんな「ひさみなと食堂」の名物として知られるのが、「かけ中」。
一見ごく普通の中華そばのように見えますが、トッピングにはメンマとネギに加えてかまぼこと揚げ玉。うどんっぽい要素もありますよね。実は、中華麺が浸っているスープは、かけうどんに使われている和風ダシ。うどんと中華そばの合わせ技のようなこのメニューこそ、新湊地域で昔からソウルフードとして親しまれている「かけ中」なんです。
「かけ中」は、ひさみなと食堂だけではなく、新湊地域のいくつかの店で食べることができます。古くから漁師町として栄えた新湊地域では、昆布や煮干しで出汁をとる文化が根付いていたため、中華麺にあっさりとした甘めの和風ダシを合わせる「かけ中」が生まれたんだとか。
うどんダシとはいえ、一味唐辛子や七味唐辛子ではなく、コショウを振るのが新湊流。
そして、「ひさみなと食堂」では、とろろ昆布もかけ放題。
味変しながら、かけうどんのような、中華そばのような、自分好みの味に仕上げるのも「かけ中」ならでは、です。
元は駄菓子屋だった! ひさみなと食堂の歴史
半世紀以上にわたって親しまれている「ひさみなと食堂」ですが、創業は食堂としての開業からさらに25年遡った1946年。3代目となる現店主・久湊和博さんの祖父にあたる久湊優さんが始めました。
実は創業当時は、食堂ではなく駄菓子屋さんだったんだとか。
当時、若い客から「ラーメンないの?」とリクエストされたのをきっかけに、料理経験のなかった優さんがイチから考え、ラーメンを提供するようになったのだそう。それが人気となり、娘である2代目店主、孫である3代目の和博さんへと受け継がれ、今日まで続く味になっています。
漁師町・新湊だからこそうまれた、かけうどんと中華そばのいいとこどりの「かけ中」。新湊を訪れたら味わってほしいご当地グルメです。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2024年10月29日放送
記事編集:nan-nan編集部



