富山県を東西にわける呉羽山。山頂からは富山平野や富山湾を一望することができ、西側に広がる丘陵地帯には梨畑が広がるなど、里山の自然を楽しむことができるスポットです。
その呉羽山に隣接し、縄文時代の古い集落の遺跡も残る富山市北代に、ひときわ目を引くダルマの看板が名物のラーメン店があります。
初代店主の大きな体格が由来
ダルマの看板が目印の名物ラーメン
店の名はズバリ、「ダルマヤラーメン」。
屋台を引きながらラーメンを提供していた創業者の大房利一さんが大きな体格の持ち主だったことから「ダルマ親父」と呼ばれ、それがそのまま店名となりました。
ラーメンは、秘伝の醤油ダレを効かせたブラックラーメン。
あっさりめのスープの「元祖」と濃い口スープの「ヤング」の2種類があり、どちらも屋台でラーメンを販売していたころから続く、店の伝統の味です。
店の歴史は、厨房にも。
100リットルもの湯が沸かせるという大釜は、富山県の伝統産業の高岡銅器で作られていて、世界にひとつだけの特注品。
この地に店を構えた1998年の年号と「ダルマヤ」の文字がしっかり刻まれた店の自慢の什器です。
この大きな釜でたっぷり沸かした湯で茹であげるのは、自家製の手打ち麺。
こちらも創業者の利一さんから製法を受け継ぐ中太のちぢれ麺で、小麦の強い香りと、手もみでしっかりと出したコシが特徴です。
大釜で茹でるため茹でムラがなく、強いコシと香りは濃口の醤油スープにも負けません。
「ヤング」と「元祖」
屋台時代から続く2つの醤油ラーメン
ダルマヤラーメン最大の特徴が、「ヤング」と呼ばれる濃口スープと「元祖」と呼ばれるあっさりスープの2種類からスープの味を選べること。
多数派は「ヤング」のほうで、長い熟成期間によって濃厚なうま味とコクを出す「再仕込み醤油」を用いた黒いスープ。
ブラックラーメンのように口に含んだ瞬間のパンチはガツンとありますが、脂の甘さも同時に引き立っているため、不思議と角が尖ったクドさはありません。
屋台を引いていたころ、裏メニューとして若い客らに出していたことから、「ヤング」の名で呼ばれるようになりました。
「元祖」のほうは「ヤング」に比べるとあっさりめですが、しっかりと醤油のコクや香りは感じられる正統派の醤油スープ。
こちらは、屋台のラーメン店として営業を始めるよりもさらに前、食堂として創業したころから続く伝統のスープの味です。
どちらにも大きくて食べごたえがあるチャーシューがのっていて、ごはんと一緒に食べ進める客も少なくありません。
よく「どちらがオススメですか?」と尋ねられる現店主で3代目の大房さんは、客の表情や様子を見ながら答えを変えるそう。
「お客さんの顔を見て、おいしいもんを作れ」
創業者であり、実の祖父でもある利一さんの教えを大切にしながら、疲れている様子の客には濃口の「ヤング」を進めるなど、一人ひとりに喜んでもらえるラーメン作りを心がけています。
祖父から受け継いだ2つの味を守る、富山市呉羽の名物ラーメン店。
富山の里山を象徴する呉羽山の自然と一緒に楽しめそうです。
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2024年5月17日放送
記事編集:nan-nan編集部



