暦の上では夏となり、汗ばむ日も増えてくると…甘くて冷たいアイスクリームがおいしい季節です。
今はコンビニやスーパーで1年中アイスを楽しめますが、商店街にある昔ながらの甘味処や喫茶店に立ち寄って食べるアイスはまた格別なものがあります。
今回は、富山市のまちなかで親しまれる商店街のアイスクリーム専門店を紹介します。
富山市の千石町通り商店街。
富山城の城下町として栄え、今も精肉店や乾物店、そば店や中華料理店などが軒を連ねる昔ながらの商店街です。
そんな商店街の一角にあるのが、昔ながらのモナカアイスやソフトクリームを販売する「平野屋」。1935(昭和10)年に食堂として創業し、現在はアイスクリーム専門店に業態を変えて営業しています。
定番から変わり種まで全21種のフレーバー
先代からの味を守る昔気質なアイス店
平野屋で販売するアイスは、ソフトクリームが3種、モナカアイスが4種。
それに、持ち帰りやお土産にも便利なカップアイスが季節限定のものを含めて21種類もあります。
どれも甘さが控えめで、さっぱりとした後味が特徴。
定番のバニラや抹茶は先代店主が開発したもので、3代目で現店主の平野義孝さんもそのレシピを頑なに守っています。
しかし、平野さんはただ単純に昔ながらのアイスの味を引き継いでいるわけではありません。
黒蜜に醤油をかけ合わせた和風のフレーバーや季節限定で登場する柿、そして、立山町のラ・フランスや南砺市の梅など、富山県産の食材を使った新しいフレーバーの商品化にもチャレンジし続けています。
平野さんのお気に入りは、焼き芋モンブラン。
サツマイモを練りこんだアイスクリームの上に、さらにサツマイモのペーストを加えていて、アイスなのにほっくりとした甘さを感じることができます。
そんな中、現在開発中でまもなく発売するという新たな味が「昆布」。
富山の食文化に根付いた昆布がどんなアイスになるのか…甘いのか塩っぱいのかドキドキです。
バラエティに富んだアイスのフレーバーの約半分は、客の要望に応えて平野さんが開発しました。
「あったらいいなと思ったものが実際に出てきたらうれしいでしょ」(平野さん)
昔ながらのスタイルを大事にしつつ、客の喜ぶ顔を想像しながら味に磨きをかけ続ける平野屋のアイスクリーム。WEBサイトやSNSの運用はしていませんが、客の口コミで人気は広がり、多いときには1日に160人以上の客が訪れるんだとか。
世代を問わず支持される商店街のアイス専門店です。
記事編集:nan-nan編集部



