新緑がまぶしいシーズン、自然の中で楽しむ露天風呂は格別の癒しがありますが、富山県朝日町には天然の洞窟の中で岩肌から染み出した温泉に浸かることができる野趣あふれる風呂があるのをご存知ですか?
新潟県との県境に位置する朝日町。その山間を流れる小川のほとりにあるのが、小川温泉です。
開湯は400年以上前の江戸時代。夢の中で薬師如来のお告げを聞いた村人が岩の間から沸き出る湯を見つけ、以来、近隣住民らに広く親しまれています。
その小川温泉の源泉をかけながし、加水や加温もせずにそのまま楽しめるのが、「ホテルおがわ」。人里から山へと向かう一本道のトンネルを抜けた先に佇む一軒宿で、日々の喧騒から離れてひっそりと大自然の中の温泉に浸ることができます。
※入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲で加水する場合もあります。
総ヒノキ造りの巨大な桶の露天風呂
小川温泉の泉質は、肌や神経によいとされる炭酸水素塩泉。
ホテルおがわには立地や温泉を楽しむために趣向を凝らした5つの風呂が用意されていて、そのうち4つが露天風呂と野天風呂。それぞれに一軒宿の秘湯の醍醐味を味わえます。
ゆったりと入ることができるのは、巨大なヒノキ造りの桶の露天風呂。
ヒノキの心地よい香りに包まれながら、目の前に広がる大自然を楽しむことができます。
壁面は開放されていますが上部には屋根があるため、雨に打たれる心配などもありません。
こんこんと流れ続けるお湯の音、小川のせせらぎや木々のざわめきを聞きながら、ゆっくりとリラックスすることができます。
天然の洞窟で入浴!?
さらに、小川温泉の名物と言われるのが、天然洞窟の野天風呂。
ホテルから離れた場所にあり、風呂までは川沿いを歩いて上ります。
取材で訪れた日はあいにく雨でしたが、晴れていれば若葉の香りや川をなでるように吹く風を感じることができ、さわやかで心地いいロケーションです。
付近には建物や人影もなく、見わたす限りの大自然。
7~8分歩くと、着替え用の小屋があります。
そして、目を横に移すと…こちらが、その洞窟風呂。
天然の洞窟の中に湯が溜めてあり、野趣あふれる浴場です。
洞窟の岩肌は黄土色に染まり、目の前にせり出すように存在感があります。
これは、温泉成分の「湯の華」が長年かけて凝固したもの。
ちょうどこの洞窟の上に源泉があり、地表に染み出たものが洞窟の岩壁を中心に広範囲に石灰華を作り上げるのは珍しいことから、町の天然記念物にも指定されています。
洞窟の奥は薄暗く、心が休まるような落ち着く空間。
振り返った時の新緑とのコントラストは鮮やかで、ひっそりと自然と一体化するようなレアな体験を楽しめます。
湯の温度は42~43℃とちょっと熱めなので、薫風も楽しみながら体温調整するとよいかもしれません。
天然記念物の洞窟風呂は、日帰りでの入浴も可能で、料金は大人1000円、小学生以下の子供は500円。
富山の大自然を楽しめる秘湯、極上の非日常を味わえそうです。
※野天風呂は冬季(12月~4月下旬)は閉鎖します。
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2024年5月9日放送
記事編集:nan-nan編集部



