映画のロケ地としても使用され、運河沿いに民家が立ち並ぶのどかな港町の風景から「日本のベニス」と称されることもある富山県射水市の内川。
あたたかい季節は内川沿いを散策する人の姿もよく見られる人気の観光スポットですが、その内川沿いに本格的な広島風お好み焼きを食べられる店があります。
港町の運河沿い
かつて漁師の番屋だった店で食べる広島風お好み焼き
場所は、観光客用の奈呉町駐車場(無料)のすぐ近く。
中の橋を背に内川沿いを歩くと、かつて漁師の番屋だったという建物に「お好み焼き」の大きな暖簾がかかっています。
店内はこじんまりとアットホームな印象で、小さなテーブル席と、鉄板を目の前に臨むカウンター席が5つ並びます。
店主は、明石富男さん。
広島県出身でお好み焼きを焼いて45年という経歴で、富山で仕事をしている息子さんに誘われて、射水市へと移住してきました。
そんなわけで、明石さんの焼くお好み焼きは正真正銘、本場仕込みの広島風。
生地と具材をすべて混ぜてから焼く関西風とは違い、薄く延ばした生地にキャベツや肉、そばをミルフィーユのようにどんどん重ねていくスタイルです。
人気は肉・玉・そば
トッピングのオススメは広島から取り寄せたイカ天
人気は、肉・玉・そばのお好み焼き。
「そこにイカ天を入れたら、グッとおいしくなるよ」と、明石さんが教えてくれました。
生地には山芋が加えられていて、薄くてももっちりとした食感がこだわりなんだとか。
そこに、魚粉、キャベツ、ニンジン、天かす、もやし、豚肉と、たっぷりの具材が積み重なっていきます。
さらに、鉄板に焼きそばを投入。
そばに焼き目がついたら、広島から取り寄せているというこだわりのイカ天を水で蒸らすように焼いて、トッピングします。
そのイカ天をサンドするように、そばとキャベツ・生地を合わせ、さらに鉄板の上で焼いた卵をのせたら完成です。
ソースはもちろん、広島のおたふくソース。
ちょっと甘めの味が、キャベツやそばによく合います。
ヘラで切りわけ、大きな口でほおばると…
何やらもっちりとろける食材が!
実はこれは、トッピングのイカ天。
シャキシャキしたキャベツやもやし、ネギと、もちもちのそばに、ふんわりと香ばしいイカ天が絡み合い、食感と味のハーモニーが絶妙です。
広島の大判焼はどんな味?
「富乃家」では、お好み焼きと同様、広島で長年提供していたという大判焼も提供しています。
材料はほとんど広島から取り寄せていて、あんこも広島風。
「富山の人はもうちょっと甘いほうが好きかもね~」と、笑いながら心配する富田さん。つぶが残った上品な甘さは、おやつにつまむのにちょうどいい軽さかもしれません。
オススメは、広島産のはっさく(八朔)を入れた季節限定の大判焼。
意外に思える組み合わせですが、酸味と甘みのバランスが広島では好評なんだとか。
作り置きではなく、注文を受けてから一つひとつ焼いてくれるので、事前に電話などで注文しておくと待たずに食べられます。
県外からの移住者も増えているという射水市内川エリア。
「富乃家」の暖簾をくぐると、いろんな地域の方言が聞こえてきて、ちょっとした旅気分も味わえるかもしれません。
記事編集:nan-nan編集部



