富山湾の冬の味覚を代表する寒ブリ。
出世魚として知られ、正月の御馳走にも欠かせない「富山湾の王者」です。
そんな天然ブリの水揚げ港として知られるのが、富山県氷見市の氷見漁港。県内最大のブリ漁獲量を誇り、資源を乱獲せずに環境にもやさしいとされる定置網漁で、重さ10kgを超える脂がのったブリを捕らえます。
そんな氷見の自慢ともいえるブリ漁について、遊びながら学べて、味わいながら知ることができるスポットがあります。
それが2020年にリニューアルした、氷見市漁業文化交流センターです。
【遊んで体験】VRシアターやARで富山の漁業を学べる!「ひみの海探検館」
能越自動車道の 氷見ICから約8分、氷見漁港の対岸に位置し、道の駅「ひみ番屋街」や比美乃江公園とを結ぶ比美乃江大橋のたもとにあるのが「氷見市漁業文化交流センター」です。
別名「ひみの海探検館」と呼ばれ、氷見で獲れる魚や漁法などを体験しながら学ぶことができます。
全長70m!
天井に張られた巨大な網は何を再現したもの?
館内に入ったら、まずは天井を見上げてみてください。
全長70mもの巨大な網が張られているんですが、これ、一体何だかわかりますか?
これは、魚を獲るために海中に張っている「定置網」を再現したもの。
大陸棚に恵まれている氷見では、沖合2~4km、水深40~70mに大小40ほどの定置網を張っています。
交流センターの天井を見上げるだけでも網のスケール感には圧倒されますが、大きな網はその10倍以上! なんと全長900mに達するものもあります。
しかも、網の構造は想像以上に複雑なんですよ。
こんな大きな網が海中に仕掛けられているなんて…想像するとワクワクしませんか?
実は、定置網による漁は、網に入った魚の2~3割ほどだけで、すべての魚を水揚げするわけではありません。400年以上続く先人たちの知恵で、こうすることで水産資源が次の世代へと絶え間なく受け継がれてきました。
環境にやさしく持続可能な漁法だということで、2020年には日本農業遺産にも認定されています。
ブリになった気分で網の下を回遊してみてくださいね。
大迫力のブリ漁をVRシアターで体験!
交流センターの中央に設置されているのは、幅10m、高さ3mを超える大型スクリーン。これは、漁を間近で見学できるVRシアターです。
実際の漁船にはなかなか乗ることはできませんが、VRなので臨場感そのままに漁船に乗ったかのような貴重な体験をすることができます。
漁師になったつもりでブリの水揚げを間近に体感してみてください。
工作体験コーナーやレンタルサイクルも
交流センターにはサイクルステーションもあり、電動自転車を貸し出しているほか、子供が楽しめる工作体験コーナーや実際の漁具の展示なども行っています。
入館は無料なので、子供と一緒にちょっと寄り道するのにもぴったりかもしれません。
【食べて体験】ひみ岸壁市場・岸壁食堂
交流センターには、岸壁市場と岸壁食堂が併設されています。
氷見漁港で水揚げされた魚をその場で調理。切り身や刺身などの形で購入して持ち帰れたり、定食などでその場で食べたりすることができます。
氷見朝獲れのブリを解体
刺身、ちらし寿司、しゃぶしゃぶで堪能
面白いのは、その場で料理人が魚をさばいている様子を間近でみることができること。
大きな包丁でテキパキとさばいていく様子は迫力満点で、タイミングが合えば重さ10kg超の天然ブリの解体ショーを見られることもあります。
食堂と市場を運営するのは、江戸時代から150年以上にわたって氷見の魚介を扱ってきた老舗の魚問屋。
地物の氷見のおいしい魚を、仕入れから調理まで一貫して最高の状態で提供するという魚問屋のプライドを感じるメニューが並びます。
冬は氷見の天然ぶりを刺身やちらし寿司、しゃぶしゃぶなどで味わうことができますが、年間を通して人気があるのは「氷見ちらし寿司定食」。
季節や仕入れによってネタは変わりますが、この日は天然ブリ、サワラ炙り、メジナ、イシガキダイ、コウイカ、カガミダイ、甘海老の昆布〆。
これに自家製のつみれが入った味噌汁と小鉢がついています。
富山湾の旬の魚を、食べていくのもよし、晩御飯に買って帰るのもよし。
遠方に送るお客さんも多いようです。
記事編集:nan-nan編集部



