富山のご当地ラーメンと言えば、富山ブラック。
ですが、ブラックラーメンとは別に、富山市民のソウルフードとも言えるおなじみのラーメンがあります。
それが「まるたかや」のラーメン。
1952年に屋台から始まった「まるたかや」はラーメンとおでんが名物で、今では富山県内に8店舗。透明度が高い澄んだ豚骨スープに特製の醤油ダレを合わせたラーメンは、70年の歳月を超えて富山の人に愛されています。
カウンター席のみのこじんまりした空間で
屋台の味を引き継ぐ牛島本店
今回お邪魔したのは、牛島本店。
富山駅北口から歩いて5分ほどの場所にある、カウンター席のみのこじんまりした店です。
「まるたかや」のラーメンは、豚骨ベースの醤油スープ。
豚骨を煮込まずに、丁寧に旨みを抽出しているため、白く濁っていないのが特徴で、豚骨特有のくさみもありません。深みとコクがある出汁に、同じ富山県の江戸中期から続く醸造所の醤油を使ったカエシを加え、まろやかで塩味の効いた豚骨醤油のスープに仕上げています。
麺は、少し縮れた中太麺。
弾力のある歯応えともちもちした食感、そして、スープとの相性を考えたオリジナル麺です。
食感とのどごしのバランスがよく、適度にスープが絡まります。
脂かすとニンニクをたっぷり入れるのが流儀
自家製チャーシューやメンマなどのオーソドックスな具は、いかにも屋台にルーツがある昔ながらのラーメンといった感じ。
ですが、「まるたかや」のトッピングでひときわ存在感があるのは、背脂の揚げ玉(脂かす)です。
というのも、まるたかやの脂かすは、ただの天かすや揚げ玉ではないから。ミンチ状にした豚の背脂を大釜に入れて、1時間以上も火にかけ、かき混ぜながら作る特製の脂かすで、背脂以外にも企業秘密の隠し味が加わっているんだとか。
ちょっとスープに溶かすだけで、豚の脂の甘みやコクが加わって、まったく異なる味わいを楽しめます。入れ放題で、量によって味変することができるので、カロリーと相談しながら好みの味を見つけてください。
さらに、脂かすと一緒にテーブルに並んでいるのが、青森県産のニンニク。
口臭が出にくい特殊な製法で作られた「無臭ニンニク」で、食後のにおいが気になる人でも安心して食べることができます。なのに、ニンニクの辛味や風味はきちんと効いています。
ランチタイムや翌日に予定がある場合でも、たっぷりニンニクを入れて楽しめるのはうれしいですね。
店推奨の「おいしい食べ方」はメニューにも大きく書かれているので、初めての方は参考にしてみてください。
自分流の好みのトッピングや味変を楽しむ常連客も多いので、いろいろ試してみると新しい味が発見できるかもしれません。
創業時から愛されるもうひとつの名物「おでん」
人気は「豚串・卵・大根」
「まるたかや」が富山市民のソウルフードと言われる理由…
それは、ラーメンとセットで愛される「おでん」も大きなひとつの要因です。
屋台で営業を始めた当時からの名物で、注文してからラーメンが出てくるまでの間に好きなおでんを2、3個食べながら待つ客も多いんだとか。
なかでも人気は豚串で、長時間じっくり煮込んだ豚に特性の生姜味噌を絡めて食べると、ごはんやビールが進みます。
とろろ昆布のトッピングや、白こんにゃくに味噌をつけた「あんばやし」、赤巻きかまぼこの串なんかも富山ならでは。
約20種のおでんダネの人気トップ3は、豚串・大根・卵。
県外客には「富山おでん7種盛り」もオススメです。
富山ブラックとはまた違った、富山のご当地ラーメンとおでん。
昔ながらの屋台の味を受け継ぐ、富山のソウルフードです。
記事編集:nan-nan編集部



