「どうぞ、行ってらっしゃーい!!」
威勢のいい掛け声とともにラーメンを差し出してくれるのは、熱狂的なファンも多い二郎系ラーメンの店、「夢を語れ」の富山店。
日本だけでなくアメリカにも店舗を構える人気店で、弟子が次々に独立して店舗を構える独特の育成システムを取り入れていますが、ここ富山店でもラーメン愛にあふれる店主が富山の水で仕込んだ麺やスープ、分厚いチャーシューに特徴ある1杯を提供しています。
店があるのは、富山市の中心街から少し外れた南新町。
元々は牛もつラーメンの店があった場所で大きな看板もそのまま残っていますが、真っ青な暖簾には「夢を語れ富山」の屋号がしっかり書かれています。
内装は、店主が自らバールや電動ハンマーなどの工具を握り、リノベーションしたということで、シンプルながら、ラーメンに集中できるスタイリッシュな店に仕上がっています。
「うちのラーメンは二郎系と言われていて、味は豚骨醤油ラーメンです」と、威勢よく教えてくれたのは、代表の中空幹太郎さん。
二郎直系の濃厚で甘みのあるスープがやみつきになります。
麺は200~400gまで値段が変わらず、ニンニク・アブラ・ヤサイ・醤油も量の調整が可能です。
醤油の香ばしいかおりや甘み、たっぷり入ったニンニクのパンチと背脂のこってりは、口に含んだ瞬間のインパクトはあるものの塩辛さやくどさはありません。
もやしや麺を絡めながら食べることでちょうどよいバランスとなり、やわらかさや丸みすら感じられる味わいは二郎系ならでは。
店で仕込んでいる太麺は――
「オープンから1年経って、ようやく富山の水になれてきたって感じです」と、中空さん。
あまりの太さに、機械で切断する際に少し縮れてしまうという麺はもちもちでスープによく絡みます。パンチの効いたスープに負けず劣らず、小麦の強い風味をしっかり感じられるのも◎。
チャーシューもしっかり厚みがあって、存在感があります。
毎日食べられるラーメンを目指して
若い客が語る“夢”に自らの人生をかけるラーメン店
独立して店を構えるほどの中空さん、さぞやラーメンに注ぐ情熱は高いのだろうと思いきや、意外にも当初はラーメン店を経営するつもりなどなかったと言います。
「若い人との接点を持つ仕事につきたいと思っていて、たまたま縁があってラーメン店をやることになったんですが、やってみたら天職でした」(中空さん)
今ではラーメンに対する愛も研究心も人一倍です。
「営業前に毎朝ラーメン300g食べているんです。味のチェックもそうですが…本を読んでも、うまいラーメンは作れないんですよね。毎日食べたいぐらい好きな味にしたい、余韻も楽しんでもらえるラーメンを目指しています」
そんな中空さんの作るラーメンに魅せられた常連客も多くなりました。
中でも、大学生の客に人気なのが、毎月1回開催している「夢を語れ祭り」。夢を語るとトッピングが1つ無料になるサービスで、店内の壁には客が自分の夢を書いた紙がたくさん貼られています。
「若者が集える企画を展開していきたい。富山も盛り上げていきたいし!」
こう語る中空さん自身が、27歳。
ラーメンと同様、強く大胆な若いパワーにも元気づけられるラーメン店。貪欲に突き進んでほしいものです。
参考:KNBテレビ「柴田泰佳がゆる~く行ってきます#28」
2023年1月4日放送
記事編集:nan-nan編集部



