富山県中央植物園の近く、のどかな田園風景の中に人気のうどん店があります。
もちもちしたコシの強い太麺が特徴で全国にファンも多い「さぬきうどん」のスピリッツを引き継ぐ「好日庵」。
四国出身の先代店主が17年にわたって営んだ店を、現在の店主が引き継いで2023年夏にリニューアルオープンしました。
昔ながらの“実家”のような佇まいも
内装はモダンなカフェスタイル
立派な石塀に瓦屋根や庭など、外観はこの辺りによくある昔ながらの民家そのもの。
うっかり通り過ぎたり見落としたりしてしまう客も多いそうで、「どこにあるのかな~?」と探しながらワクワクしてもらいたいという想いから、リニューアルオープンの際にも外観には手を入れず、そのままにしたんだとか。
ところが、一歩足を踏み入れてみると…
内装はモダンですっきりした印象。
うどん店というよりは、まるでカフェのような趣きです。
畳の小上がりやふすまなどの間仕切りがあった店内をセルフリノベーションして大胆にチェンジ。柱や引き戸など、かつての面影を残しつつ、ナチュラルなウッドテイストと洗練されたモダンな印象を感じさせる新旧の調和がとれた空間に仕上がっています。
大きな窓からは広い庭と抜けのいい空が見えて、開放的で明るい雰囲気です。
肝心のうどんは、原材料から作り方まですべて先代の味を踏襲。
すべて国産の食材を使い、安心して食べられるものにこだわったコシの強いさぬきうどんです。
昔からの常連客のほか、外回りの営業に従事する会社員やファミリー層、デートで訪れるカップルまで、幅広い世代に愛されています。
うどんのコシをダイレクトに楽しむ
濃厚たまごも魅力の釜玉うどん
釜玉うどん 800円
さぬきうどん特有のコシが強い太麺を楽しむなら、やはり定番の釜玉うどん。
もちもちでコシが強い麺は、噛むほどに小麦の風味を感じられます。
徳島県産の鰹節など8種類の国産材料から作るつゆは芳醇で甘みがあり、濃厚なたまごと合わさってコクのある1杯に。
麺は北海道産小麦をメインに国産小麦をブレンドし、徳島の塩を溶かした“海水”で打つのがポイントなんだそう。「好日庵」ならではのコシを生み出す、先代から変わらないレシピです。
途中で揚げ玉を加えて味変するのが、店主のオススメ。
天ぷらを揚げる際に出た天かすではなく、専用のレシピで衣を作り、毎日新しい油で揚げているというこだわりの揚げ玉。
すっきりと雑味が混ざっていない揚げ玉を加えると、風味の変化はもちろん、ザクザクとした食感も楽しく感じられます。
麺が見えないほど具だくさん!
なす&しめじと鰹節の秋限定のぶっかけうどん
なす&しめじ本節ぶっかけうどん(肉味噌添え) 900円
こちらは、素揚げのナスとごま油で炒めたしめじがどっさりのった秋のメニュー。鰹節とねぎもたっぷりで、麺がまったく見えないほど具だくさんです。
やわらかく、つゆの旨みをたっぷり吸ったナス。ごま油が香るしめじ。コシの強いうどん…それぞれの食感の違いが楽しく、ボリュームも満点!
味変用に添えられているのは、特製の肉味噌です。
ほんの少し入れただけでも肉のうま味と唐辛子のピリッとした辛さが加わって、一気に別の料理のように味が変わります。
辛みは強めなので、苦手な人は少しずつ様子を見ながら加えてください。辛いのが得意な人は一気に全部入れて、ガツンッと肉味噌のパワーを感じましょう!
天ぷらは旬の野菜を一番おいしい地方から仕入れ
盛り合わせは海老or鶏天からチョイス可能
海老と野菜の天ぷら 700円
うどんに合わせて食べたいのが、季節ごとの野菜を使ったサクサクの天ぷら。
海老天のほか、とり天との盛り合わせもあります。
野菜はその都度、全国で一番おいしい旬を迎えている地方から仕入れているそうで、取材した2023年11月のラインナップは高知県産のなす、北海道産のかぼちゃ、新潟県産の白まいたけなど。
自家製の天つゆはもちろん合うんですが、こだわりの塩で味わうと、野菜の甘みがしっかり感じられますよ。
先代のうどんに惚れ込み会社員から転身した現店主
店を切り盛りするのは店長の吉田由紀子さん。
四国出身の先代店主が作る、コシがあってもちもちの太いうどんに魅了されたそう。
「弟子はとったことがない」「自分の代でおしまい」という先代に頼み込んで、閉店の数か月前に弟子入り。
その後は平日は会社勤め、週末は店で修行の日々。
先代から指導を受けたのは短い期間ではありましたが、厳しく徹底的にうどん作りのノウハウを叩きこまれたそう。
そして、先代の引退にあわせて長年勤めた会社を辞め、店の看板を引き継いだのです。
先代直伝の、さぬき地方伝統の太くてコシのあるうどん。
自己流で研究を重ねた天ぷら。
変わらぬ味を継承しつつ、新しい雰囲気に生まれ変わった「好日庵」。
ファンに長く愛されるうどん店として、再スタートを切りました。
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記事編集:nan-nan編集部



