木彫りのまちとして有名な富山県南砺市の井波エリア。
工房や商店が並ぶ瑞泉寺の門前町から少し離れた住宅街に、2023年春、天然酵母にこだわったパン店がオープンしました。
店の名は、「LAW(ロウ)」。
かつて洋服の仕立て屋だった空き家をリノベーションした店は、レトロな味わいやあたたかみを感じさせつつも、洗練された印象。
厨房が丸見えの開放的な空間に、コンクリートと天然木、スチールとレンガが飾らず同居していて、心地よい雰囲気に仕上がっています。
ハードに見えてしっとりした食感と変わらぬ味わい。
こだわりは天然酵母による発酵
LAWの店主、大田直喜さんのこだわりは「天然酵母」。
一般的にパン作りに使われるイースト菌ではなく、自家製で無添加の天然酵母を使ってパン生地を発酵させています。
ですが、その取り扱いはプロでもなかなか難しいそうで…
「発酵の具合が毎日違ったり、うまくいかないこともあるんですけど…そういうのも自然かなと思って。そういうのと向き合いながら日々パンを作っている感じです」(大田さん)
それでも天然酵母を使う理由は、理想とするパンのため。
LAWのパンは、一見するとハードに見えるパンでもしっとりしていて、日が経っても繊細な味わいを楽しむことができます。
店内のイートインスペースでは、天然酵母のパンを味わえるプレートランチを提供しています。
- プレートランチ(スープ&ドリンク付き) 1650円(税込)
自慢のパンに添えられているのは、地元・南砺市の農家から直接仕入れている有機野菜がこんもりと。
パンも複数の種類が盛り合わせられていて、いろんな食味を楽しむことができます。
まずは、女性に一番人気のイチジクとカシューナッツのパンから。
ハードな見た目に反して、生地はもっちもちで、しっとりと水分を含んでいます。カシューナッツの塩気と食感がアクセントになり、イチジクの自然な甘みがパンとよく合います。
人気の理由がよくわかる、おいしいパンです。
小麦と水、そして天然酵母と塩だけ。
バターやミルク、砂糖なども一切使っていないという食パンです。
やさしく味わい深い小麦の風味に浸ることができます。
10種類以上の有機野菜を使ったサラダの中には、普段なかなか目にすることのない白キュウリの姿も。
野菜が本来持っている彩りや素朴な味わいは、じっくりと咀嚼することでそのおいしさをより実感することができます。
「地元の農家の皆さんが作られる有機農法の野菜など、毎日安心して食べられる食材を使って、井波はもちろん、南砺や富山のおいしい食材や水をこの店から発信していけたら」と、店主の大田さん。
パンの他にも、天然酵母でじっくり発酵させたモチモチの特製生地を使ったこだわりピザも人気です。
できあがったパンやサラダだけでなく、それを作った人や生み出した風土にまで想いを巡らせながら、ゆっくりと時間をかけて味わいたいですね。
出典:KNBテレビ「ワンエフ」
2023年8月4日放送
記事編集:nan-nan編集部



