「物価高騰でうちも値上げしちゃって、ワンコインで食べられるメニューが少なくなっちゃった」
申し訳なさそうに話すのは、富山県魚津市にある「甘党の店 竹酔堂」2代目店主の杉森雅一さんと妻の和枝さん。
地元出身の有名俳優も高校時代に通った…
ワンコインで食べられる「魚津のソウルフード」
1956年に電鉄魚津駅の駅前で創業し、現在の魚津市役所前に移転してから半世紀近くになる老舗の甘味処。
お好み焼き(肉焼)が、ワンコイン500円!
富山で定番のこんぶ焼は、480円!!
ふらっと立ち寄って、リーズナブルな値段で気軽に軽食や甘味が楽しめることから地元民に長年愛されてきました。
年季を感じさせる店内には、学校帰りの高校生やちょっとしたお使いの合間に訪れたような会社員の姿も。
和気あいあいと活気あふれる店内はにぎやかで、「魚津のソウルフード」と呼ばれるのも納得です。
お隣の滑川市出身で魚津市内の高校に通った俳優の室井滋さんも、学生時代には何度も訪れていたんだとか。
香ばしい黒ゴマがアクセントのお好み焼き
名物は、もちろん、税込みでワンコイン500円のお好み焼き(肉焼き)。
客自らが焼くスタイルなので、自分好みにアレンジ自由!
なんですが、今回は、店主が一番オススメするという食べ方を聞いてきました!
①まず食材が入った器が運ばれてきたら、塩コショウをして食材をよく混ぜ、油を引いた鉄板に落とします。
②肉をバランスよく配置したら、テーブルに置いてある調味料を順番にかけていきます。
まずは、粉末のかつお節。そして、黒ゴマと青のり。
お好み焼きに黒ゴマって、珍しい組み合わせのような気がしますが、竹酔堂では昔から入れているとのこと。
「黒ゴマは香ばしくておいしいんですよ。青のりも(一般的なお好み焼きのように)後からかけると歯につくから、中に入れちゃいます」と、和美さん。
③焼け具合を見て、よいところでひっくり返します。
失敗もご愛敬。
家族や友達と楽しみながら、勢いよくひっくり返してください。
④焼けたら、ソースを塗ります。
ソースは2種類。サラサラ系のソースと、とろみがある甘めのソースがあるので、お好みに合わせて使い分けてください。
2種類をバランスよく合わせる人もいるそうです。
これで完成!
鉄板の上でそのまま最後まで味わってもいいですし、ステンレスのトレイに移して、冷ましながら食べるてももちろんOKです。
富山県ならではの、昆布入りお好み焼きも。
ほのかな旨みと塩気で、より深みのある味わいになります。
注文を受けてから茹でる
モッチモチの太麺を使った焼きそば
焼そばも、お好み焼きと並ぶ竹酔堂の名物メニューです。
一番安い「肉焼そば」で540円(税込)と、ワンコインをちょっとはみ出してしまいますが、特注の生麺を使うのがポイントで、注文してからその都度茹でて提供してくれます。
焼く前の食材が、こちら!
ツヤツヤの太麺は、見るからにおいしそう。
でも、茹でたてなので、通常の焼き方とはちょっと違ってコツがいります。
①まずは、鉄板に油をひき、肉と野菜を投入。塩コショウしながら炒め、火が通ったら鉄板の端に寄せます。
次が重要!
②麺が重ならないように広げて焼いていきます。
麺と麺がくっつかなくなったら、OK!
③麺がよく焼けたところで、肉・野菜を麺と絡めて、粉のかつお節をふりかけます。そのまま、水分を飛ばしながら焼き、初代店主から受け継いでいるという焼そばソースをかけると、完成です。
ジュー!!!!とソースが焦げるいい音とむせ返るほどの匂い。
もうこれだけでごはんが1杯、食べられそうです。
ちょっと辛めのソースがよく絡んだ特注の太麺はもっちりとコシがあって激ウマです!
昔ながらのパフェグラスがうれしい
京都の抹茶や茹でたて白玉スイーツも豊富
竹酔堂もうひとつの看板は、「甘味処」の文字通り、スイーツ。
実は、創業時は茶道具の店としてスタートしたという竹酔堂。
その取り引きで京都をはじめとする関西方面との縁があったことから、お好み焼きや焼そばを提供するようになりました。
というわけで、お好み焼きや焼そばを食べたあとは、スイーツでしめるという客がほとんど。
サイズ感も、別腹にはちょうどいいボリュームです。
店の雰囲気にマッチした、昔ながらのパフェグラスもレトロかわいくて素敵!
白玉を使ったメニューも充実していますが、焼そばの麺と同様、白玉も注文を受けてから茹でるというこだわりよう。
抹茶も、創業時の茶道具関連の付き合いが長いことから、今でも京都の老舗から仕入れたものを使い、オーダーを受けてから茶せんで溶いています。濃厚かつ上品な香りで、おかわりしたくなる美味しさです。
ソフトクリームパフェは、ほとんどがワンコインでおつりがくるお値段。
しかも、中・高生には、200円ごとに10円のサービス券が!!
価格も、店構えも、そして人情も、古きよき昭和の甘味処の面影をそのまま残す竹酔堂。
家族や気の置けない友人と鉄板を囲み、わいわいガヤガヤしてみたくなります。
記事編集:nan-nan編集部



