化粧品販売や美容サービスを手掛けるPOLAが毎年発表しているニッポン美肌県グランプリ。降水量が多く肌がうるおう、毛穴が目立たない等の理由で、近年はランキング上位に入ることも多いのですが…だからと言って油断は禁物!
暖かくなってきて、レジャーやスポーツ、ショッピングなど、屋外で過ごす時間が多くなる春の時期にこそ、注意したいのが紫外線です。
紫外線は春から増加し、過度に浴び続けると、日焼けや肌老化などの肌へのダメージだけでなく、ひどい場合には病気の原因となる可能性もあるんだとか。
そこで今回は、紫外線に関する基礎知識と対策についてまとめました。
そもそも紫外線って?
紫外線は、目に見える可視光線、人間の目では捉えることができない赤外線と並んで、太陽光に含まれる光の種類。
体内でビタミンDを生成し、健康を維持させるはたらきがあるため、適度に紫外線を浴びることはとても大切です。
しかし、浴びすぎると皮膚にとってはダメージとなり、日焼けやシミ、たるみといった老化の原因となります。さらに、ひどい場合は、細胞が傷ついて皮膚がんを引き起こすこともあると言われています。
そのため、しっかり対策やケアを行いながら、適度に紫外線を浴びることが美容や健康にとって重要となります。
紫外線の対策方法
①日焼け止め
基本的な塗り方
紫外線対策として最も一般的なのが、日焼け止め。
クリーム状のものや液状のものなど様々なものが市販されていますが、どのタイプでも基本になってくる塗り方は「優しく押し広げる」ことです。
効果的な塗り方は、以下の通り。
●適量を手のひらにとる
クリーム状:パール1つ分
液状: 1円玉1個分
(※商品によって異なります。説明書に従ってください)
●額、鼻、頬、あごに分けてまんべんなく塗る
これを2回繰り返して重ね塗りすると、肌全体にしっかり均一にムラなく広がります。
ポイントは、押さえながら伸ばしていくこと。
しっかり塗ろうとして肌にすり込むのは、かえって皮膚の表面の角質を痛めてしまうため厳禁です。
日焼け止めに限らず、化粧水などのスキンケア全体に共通する鉄則ですが、「こすらず、優しく押し広げる」ことが大事です。
(右)ぽんぽんと優しく押し広げて
耳や首の後ろも忘れずに!
うっかり塗り忘れがちなのが、耳や首の後ろ。
「首の後ろは髪で隠れるから大丈夫」とか「べたつくのが嫌だから」とあえて塗らない人もいるかもしれませんが、要注意です。長い年月のあいだ紫外線にさらされていると、老人性のイボなどが出てくることもあるそうです。
肌が露出する部分は塗り忘れがないように、しっかりと塗りましょう。
塗り直しも大切
一般的な日焼け止めは、2~3時間経つと効果が弱まります。そのため、時間が経ったら塗り直しすることも大切です。
メイクをしていて塗り直しが難しい場合は、パウダータイプのものを重ねるといいですよ。
日焼け止めの選び方
日焼け止めはたくさん種類がある一方で、何を基準に選べばいいか迷ってしまうこともありますよね。
そこで、選ぶ目安となるのがSPFとPAの値です。
実は紫外線は、その波長の長さによってA波(UV-A)・B波(UV-B)・C波(UV-C)に分かれます。そのうち、地上に届くのがA波とB波。
A波は波長が長く肌の深いところに届きシミやしわ、たるみの原因となる一方で、B波は波長が短く、肌表面に日焼けなどを起こす紫外線です。
そして、この2つの紫外線への対策の指標となるのが、SPFとPAです。
SPFは、シミやそばかすの原因となるB波を防ぐ指標で、炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しています。数字が大きいほど防止効果が高く、最高値は50、それ以上の場合は50+と表示されます。
一方、PAはシワやたるみの原因となるA派を防ぐ指標。+の数が多いほど、効果が高くなります。
海水浴や炎天下でのスポーツなど、強い紫外線に長時間晒される時はSPFもPAも両方数値の高いものを使うと効果的ですが、普段の生活ではそれほど数値が高くない日焼け止めでも十分。
シーンに合わせて日焼け止めを選びましょう。
肌荒れする人は「吸収剤」に注意
紫外線対策はしたいけど、肌が荒れるから日焼け止めは苦手という方もいるかもしれません。
そんな場合は、「紫外線吸収剤」が入っているタイプを避けるようにしましょう。
日焼け止めは、主に「紫外線散乱材」が入っているタイプと「紫外線吸収剤」が入っているタイプに分かれます。
「紫外線吸収剤」タイプは化学反応を起こして紫外線を吸収するため、その化学反応によって皮膚が炎症を起こすことがあるそう。
毎日塗っていると肌が荒れるという方は皮膚の薄い子供は、「紫外線散乱材」タイプを試してみてください。
商品パッケージの「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカルサンスクリーン」等の表示が目印です。
②物理的に遮断する方法も効果的
身に着けるもので工夫する
日焼け止めがどうしても肌に合わない方は、物理的に紫外線をシャットアウトする方法を試しましょう。
日傘を使う、長袖を着る、ストールを羽織るなど、単純ですが肌の露出を抑えることで紫外線を過度に浴びることを防ぐことができます。
その場合は、白いものよりも黒いもののほうが紫外線を通しにくいため、より効果的です。
ただし、要注意なのが顔。地面から反射した光によって紫外線にさらされるため、敏感肌用の日焼け止めを使用するなど、工夫してみてください。
頭皮や目を守ることも重要
肌だけでなく、毛根の細胞もダメージを受けます。帽子をかぶる、スプレータイプの日焼け止めを使うなど、頭皮の対策も忘れないようにしましょう。
また、目に対する影響も大きく、白内障や翼状片などの病気の原因にもなります。サングラスや、UVカットタイプの眼鏡を着用するなど、気を付けてみてください。
日焼けしてしまったら?
どれだけ気をつけていても、完全に紫外線をシャットアウトするのは難しいもの。
もし日焼けしてしまったら、まずは冷やすようにしてください。
日焼けとは紫外線によって火傷のような状態になってしまうことなので、何よりもまずしっかりと冷やすことが重要です。また、ビタミン等の栄養を摂取することも、早い回復につながります。
日焼けの程度が激しいと免疫も下がってしまうので、ゆっくりと休養をとることも心がけてください。
富山の紫外線情報は KNBWEBでチェック!

KNBWEBでは、富山県内の紫外線情報を提供しています。
その日や翌日の紫外線の強さをお知らせしているので、参考にしてみてくださいね(毎日4回更新。17時00分から翌日の情報に切り替わります)。
天気ページの【生活情報】タブでは、紫外線情報のほかにも、花粉や熱中症の警戒情報、冬季には路面の凍結情報を、また行楽シーズンの桜開花・紅葉見ごろなど、旬の役立つ情報をお知らせしています。
ぜひ毎日の暮らしにご活用ください。
KNBWEB 天気情報ページ
https://www.knb.ne.jp/weather/
紫外線あれこれ
「日光浴は体にいい」はウソ?ホント?
日光を浴びると身体が強くなると言われ、昔から日光浴を積極的に行う習慣がある方もいます。
確かに紫外線を浴びると、体内でカルシウムの吸収を助けるなどの働きがあるビタミンDが生成されます。
しかし、現在は食料が豊富で昔に比べて栄養状態がよくなっているため、食事で十分な量のビタミンDが摂取できると言われています。そのため、日光浴は積極的には推奨されなくなりました。
かつては母子手帳にも「日光浴をさせよう」と書かれていましたが、現在は「外気浴」に変わっています。むしろ、小さな子供は肌が薄いので、しっかり紫外線から守ってあげることが大切です。
富山県民は油断しがち!?
富山はくもりがちな日が多く、うっかり油断しがちな人も多いのでは?
くもりの場合、確かに紫外線のB波は少なくなりますが、地上に届くA波の量は減りません。くもりだからと言って油断せずに、しっかり紫外線対策をするのがおすすめです。
紫外線対策は4月から!
月別・時間帯別の紫外線量を知ろう
紫外線対策と言うと、夏の強い日差しを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、月別の紫外線量を見てみると、春から秋の初めごろにかけてピークとなることがわかります。緯度により多少の差異はありますが、4月の紫外線量は9月とほぼ同程度あります。
また、1日の中では、午前10時から午後1時ごろにかけて(真夏は午後2時ごろまで)が最も多くなります。
特に波長が長いA波は、晴れやくもりなどの天候によって量に変化はなく、窓ガラスなども通り抜けてしまいます。家の中にいても反射によって紫外線を浴びてしまう場合があるので、必要に応じて対策を行ってください。
出典:KNBテレビ
「ちょこミラ」2020年7月4日放送
「いっちゃん☆KNB」2020年7月27日、8月3日放送
取材協力:皮膚科 田口梨江医師(たぐちクリニック副院長/富山市)
記事編集:nan-nan編集部



