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一旦は閉店も…復活を望む声に応えて2代目店主が父の味を継承し続ける富山・立山の老舗町中華【大三元】

#富山グルメ #ラーメン #ランチ #立山町

「お客さんから『もう一度店をやってほしい』という声をたくさんいただいて…うれしかったですね」

 

しみじみとこう話すのは、富山県立山町にある中華レストラン「大三元」の2代目店主、柴田博之さん。

創業時の店があったのは、立山町の中心商店街。

博之さんが生まれた1965年に、父で初代店主の柴田和弘さんが店を開業しました。

 

「お金がなかったから、カウンターや流し台は手作りしたって聞いてます。生まれたばかりの私を背負って店を切り盛りしてたそうで、大変だっと思います」(博之さん)

 

その6年後の1971年に、店は現在の場所に移転。

地域の人から長く愛された町中華の店でしたが、和弘さんの逝去や厨房の老朽化などを理由に、博之さんは半世紀以上にわたって掲げてきた暖簾を下ろすことに決めました。

そして、2022年4月に閉店したのですが…

 

「復活してほしいというお客さんの声をたくさんいただいたし、飲食店組合の仲間の励ましもあったので。父の味を、この立山町でもう一度たくさんの人に食べてもらおうと決心しました」

 

復活を望む熱烈な客の声に応えて、同年11月にリニューアルオープンしたのです。

イチオシは透き通ったスープ&細麺のラーメンと
ゴロゴロチャーシューの半チャーハンセット

博之さんのオススメは「ラーメン+チャーハン(半)セット」。

 

コクのある透き通ったスープは、「大三元」の代名詞ともいえる味。

昔ながらの鶏ガラと醤油だしが効いた淡い味わいで、どこかほっとします。

細麺や刻んだネギ、メンマ、チャーシューと、決死って奇をてらったラーメンではありませんが、スープとのバランスは絶妙。

 

地元民が熱烈に復活を望んだのも納得の味です。

セットの半チャーハンも、昔ながらの町中華のそれ。

添えられた紅ショウガが、いい味を出しています。

ゴロゴロ入ったチャーシューとふわふわの卵、そして、きれいに脂でコーティングされたごはん。ネギの食感や香りもいいアクセントになっています。

半世紀以上にわたって愛された店と味。

父の町中華を受け継ぎ、再開させた博之さんも「私の孫が大きくなったら食べさせてやりたい」と目を細めます。

 

世代を超えて愛される町中華。

家族や気の置けない友人たちと訪れて、ほっとする味わいを楽しみたいですね。

【店舗情報】

【中華料理 大三元】

住 所 富山県中新川郡立山町草野158

営 業 11:00~14:00

電 話 076‐463‐5318

定休日 土、日、祝日 

 

出典:KNBテレビ「柴田泰佳のゆるーく行ってきます」

   2022年12月14日放送

記事編集:nan-nan編集部

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