
近年相次いでいる地震や水害。
急な災害から子供たちをどうやって守るかは、家族や地域の大人にとって大きな課題です。
そんな中、防災グッズや避難所について、遊びながらチェックすることができるすごろくが、今、全国各地に広がっています。
実際の地図をベースにしたすごろくで
避難所や必要な防災グッズを確認!

こちらは富山県黒部市の「防災すごろく」。
企画・製作したのは、富山県黒部市にある印刷会社、すがの印刷です。
未就学時の子供を対象に発行しているフリーペーパーの付録として、2019年に初めて製作しました。

各市町村の地図をベースにして、実際に指定されている地域の避難所・避難場所がすごろくのマスになっているほか、ハザードマップや懐中電灯など災害時に必要なものがアイテムとして登場します。

避難時の合言葉や防災に関するクイズなども。
遊びながら子供たちが防災意識を高めることができると、好評です。

「地震が起きたら、どうしたらいいんだっけ?」
「地震が起きたときの避難所はここだね」
「逃げるときにはどんなものを持っていけばいいんだろう?」
などなど、
家族で話をしながら、万が一に備えて確認することは、大人にとっても重要な学びになりそうです。
富山県内15市町村のうち11地域のすごろくが完成。
希望者には無料で配布も
すがの印刷では、これまでに富山県内15市町村のうち11の地域(砺波・魚津・黒部・高岡・滑川・小矢部・上市・立山・舟橋・富山)のすごろくを製作しています。

「地域の子供たちを災害から守るために、何ができるかを考えて作りました」
こう話すのは、専務の菅野竜寛さん。
「すごろくを楽しんでいる家族写真を送ってきてくださる方がいて、大変うれしいです。とにかく楽しく遊んでもらえたら、自然に防災意識も高まるかなと思います」
すがの印刷では、在庫があれば希望者には無料で提供しているということです。
「防災の日」に家族で防災すごろく、いかがですか?
出典:KNBテレビ「KNBニュースエブリィ」
2023年8月31日放送
記事編集:nan-nan編集部