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アナウンサーブログ

富岩運河でライフセービング

プライベート 2021/10/15

「運河まつり2021」が開催された富岩運河環水公園

「えっ!富岩運河の中に入るの!"ダイオキシン"大丈夫?」。
ほとんどの人が、このように反応します。

10月10日(日)、富山市の富岩運河環水公園で行われた「運河まつり2021」というイベント。新型コロナウイルスの県独自の警戒レベルが最も低い「ステージ1」となって初めての日曜日に開催されました。当日は、快晴の“運河日和"。気温は30度近くまで上がりました。


「富山ライフセービングクラブ」のメンバー

2021年7月に仲間6人で認定ライフセーバーの資格を取得し「富山ライフセービングクラブ」を立ち上げました。「運河まつり2021」会場にクラブのブースを設置し、溺れた人をどうやってレスキューするかのデモンストレーションなどを行いました。富山県内ではほとんど知られていないライフセービング活動に関心を持ってもらい、理解を深めてもらうためです。


「ボードレスキュー」のデモンストレーション


溺者役をボードに乗せてレスキューする

デモンストレーションは2種類。サーフボードのようなレスキューボードを使って溺者を救助するものと、レスキューチューブという浮き具を使うものです。自分はレスキューチューブを担当しました。


網などで回収したプラスチックごみなど

当日はイベント開始前に運河の清掃活動も行いながら状況を目視。水中には、コイ、カメ、ライギョのような外来種などを確認しました。運河の左岸(市総合体育館に近い所)に、「いたち川」からの取水口があり、案外、水の流れがあることも分かりました。水深は2.5mですが、藻が繁茂し水面近くにまで伸びている所もありました。


赤いレスキューチューブを持つ自分(左から2人目)


桟橋から運河に入水する(右)

入水地点は、運河の右岸(サンフォルテに近い所)にある桟橋です。いざ、入水。水温は20度。ウエットスーツを着ていましたが冷たさを感じます。溺者役として、桟橋から30mほど離れたところまで泳ぎます。足に藻が絡まることもありましたが、危険な構造物などが沈んでいることもなくスタンバイ。あっという間にレスキューチューブで救助されました。


運河の中で救助を待つ(動画撮影のカメラを持つ)

2回目は、自分がレスキュア―(救助者)。「溺者発見、レスキュー!チューブで向かいます!」。これを合言葉にレスキュー開始。レスキューチューブを肩にかけてクロールで泳ぎ溺者に近づきます。「大丈夫ですか?」などと声をかけながらチューブを浮き輪のようにして溺者役の体に巻つけ、あとは、ひたすら泳いで戻るだけ。でも、これがキツい!一生懸命泳いでいるのですが溺者を引っ張っているためなかなか進まない(溺者役もこっそりキックしてくれているのですが)。


溺者役を救助して泳ぐ(右)

自分の想定以上に泳ぎ進めないと、呼吸のタイミングが合わなくなり水を飲んでしまいます。この洗礼を4~5回受けてしまいました。「運河だからしょっぱくないな」、「少しだから大丈夫だよな」などと考えながら、ようやく桟橋に到着。「ゼーハー、ゼーハー!」と息が上がっていました。まだまだ練習が必要です。


心肺蘇生のデモンストレーション


作業用の足場で自作した「懸垂タワー」


子どもにも大人にも大人気

今回のイベントでは、心肺蘇生のデモンストレーションと、懸垂ができる足場「自称:懸垂タワー」を組んで何回できるか挑戦してもらうアトラクションを用意しました。男性は10回、女性は3回、子どもは30秒ぶら下がれたらジュースを1本プレゼントというル-ル。これが大人気。200人以上に参加してもらいました。ちなみに男性の最高は27回、女性は1回。次回までにもっと鍛えておいてください。


カヌーを楽しむ家族


自分もカヌーを体験「水面からの目線が新鮮!」

隣りのブースでは、カヌーの無料体験を行っていて、多くの家族連れが参加していました。マスクの着用やアルコール消毒などコロナの感染対策は欠かせませんが、それでも「ステージ1」になった開放感を感じつつ、暑かったけれど秋晴れの優しい光の中で訪れた人の笑顔がひときわ輝いていた1日でした。


「運河に入るのは楽しい」

そして、富山の玄関口、富山駅近くの徒歩圏内にある富岩運河という水辺環境を活用すれば、もっと楽しいアクティビティや他にはないスポーツイベントが開催できるのではないか、そんな可能性も感じることができました。

心配だったダイオキシン類の汚染ですが、県と市に確認しました。確かに富岩運河は過去に製造された農薬の不純物としてダイオキシン類が排出され(規制前)、底の土壌から環境基準を超えるダイオキシン類が検出されました。今も対策工事が行われていますが、それは汚染土壌の上にシートを敷いて砂で覆うというものです。できれば汚染土壌は浚渫し無害化を行うべきと考えます。一方、環水公園付近は工場排水口の上流にあることからダイオキシン類の流入はないということです。
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