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アナウンサーブログ

「大雨警戒レベル」5段階で避難のタイミング

番組 2019/06/17
2019年5月末から、水害や土砂災害に関する避難情報の発表の仕方が変わったのをご存知でしょうか。これまで「KNBニュースエブリィ」や「いっちゃんKNB」、「でるラジ」などでお伝えしています。それが「大雨警戒レベル」です。



「大雨警戒レベル」は、気象庁と市町村が、水害や土砂災害の恐れがある際に「いのちを守るために安全な場所に逃げてください」と避難するタイミングを伝えるものです。5段階のレベルごとにどんな行動をとったらいいのかを分けていて、一番危険度の高いのが「警戒レベル5」で、「警戒レベル3」以上で実際に避難を呼びかけます。

導入のきっかけは、平成最悪の水害となった2018年7月の西日本豪雨です。死者は220人を超えました。自治体から避難勧告や避難指示などの情報が出ていたのに、多くの人が避難せず、結果として犠牲者が増えました。この理由について専門家は「気象庁や自治体の出す情報では、どのタイミングで避難したらいいのかよく分からず、実際の避難行動に必ずしも結びつかなかった」と指摘しています。

 

そこで国は、避難のタイミングを5段階に整理して発表することで避難行動につなげようと、新たにこの警戒レベルを設けたわけです。表の右側に、これまでのどの災害情報に相当するかを示すと上記のようになります。

避難指示や避難勧告が「警戒レベル4」になり、全員が避難です。今回の改定のポイントが、まさにここです。これまで避難勧告と避難指示に分けていた発表を、「レベル4」で1本化しました。その理由について、避難勧告が出ても避難せず、さらに緊急度が高い避難指示を待ってから避難する人が多く、それでは逃げ遅れてしまうケースがあったからです。実際には、市町村の防災無線や広報車などで、以下のように避難を呼びかけます。







市町村は、警戒レベルだけでなく、避難勧告などの情報もあわせて発表します。しかし、避難指示は必ずしも発表されるものではありません。富山市や高岡市などへ取材したところ、避難勧告が発令された警戒レベル4の段階で、速やかに全員が避難してほしいとしています。



県内でも、2018年、避難準備や避難勧告などの情報が出ました。7月から9月にかけてあわせて4回の発令です。このうち8月31日、高岡市と氷見市で出た避難勧告は、全員避難の警戒レベル4にあたります。
2019年も梅雨入りしてから、富山市や高岡市などで大雨や洪水の警報が相次いで出ました。今後、県内でも避難行動を伴なう警戒レベルの情報が出される可能性は十分あります。

6月7日には、中国・四国地方で大雨が降って全国で初めて警戒レベル4の避難勧告が出ました。警戒レベルの運用開始直後だったので関係者の注目が集まりました。山口県では、周南市と岩国市の7100人余りに避難勧告が出されました。これに対し実際に避難した人の数は・・・?



わずか13人でした。どうして避難しなかったのか、その理由を住民に聞くと・・・。

「川の水は増えていたけど、それを見て家に帰って話をしたけど、このぐらいなら大丈夫だろう、そのうちに雨も止んできたから」

Q避難は?
「してないです、まだ大したことがないかなという感じで」

この大雨では、実際に大きな被害は出ませんでしたが、いつもそうだとは限りません。西日本豪雨の教訓が生かされていないように感じます。その理由の大きな要因として指摘されているのが「正常性バイアス」という心理状況です。これは異常事態にあっても、自分だけは「大丈夫」だとして異常を認めず平静を保つ心理で、東日本大震災の津波被害でも指摘されました。こういう心理になりがちだということも理解して、避難行動に生かさないとなりません。



警戒レベル3以上が発表されたら、KNBテレビでどう伝えるか、下記のようになります。 画面はイメージです。画面左下に大雨警戒レベルがどの段階かを示します。この場合、全員避難の警戒レベル4です。速やかな避難を促しています。ラジオでも市町村の防災無線のように、警戒レベルと取るべき行動を合わせてお伝えします。



水害や土砂災害は、これからの時期に発生するおそれが高くなります。新しくなった警戒レベルをしっかり理解して万が一に備えましょう。
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