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アナウンサーブログ

”大雨警報”のなぜなに

地域の話題 2018/09/14


9月7日から10日けにかけて県内には「大雨警報」が出ていましたが、雨が止んでもすぐには解除されませんでした。案外、知られていないのですが、その理由は"2種類の大雨警報"があるためなんです。



前線が停滞した影響で県内では7日から雨が降り続き、各地に「大雨警報」が出されました。こうした時、気象台は、特にどんな災害に警戒すればいいのかを示して発表しています。1つは"土砂災害"への大雨警報。そしてもう1つが"浸水害"への大雨警報です。それぞれ土砂災害や浸水害が発生する恐れがある時に発表します。ともに危険な場合は"土砂災害と浸水害"、両方への警戒を呼びかける警報として発表します。特に、土砂災害は、雨が止んでも発生する恐れがあるので大雨警報が継続されることが多いのです。


11日に見つかった富山市三熊の土砂崩れ


土砂崩れの影響で遊歩道に亀裂が入る

実際、11日には、富山市天文台へ向かう遊歩道脇の斜面が崩れ、遊歩道にも亀裂が入っているのが見つかりました。この日の朝まで"土砂災害"への警戒を呼びかける「大雨警報」が継続されていました。


富山地方気象台のホームページから

また、今回の大雨で"舟橋村"だけ「大雨警報」が発表されず、視聴者から「どうして?」という問い合わせをいただきました。富山地方気象台のホームページを見ると、「大雨警報」が出ているため富山県は"真っ赤"なのに、よく見ると"舟橋村"だけ「注意報」の"黄色"のままです。


舟橋村役場屋上から見た村内の様子

この理由については、2017年にもエブリィでお伝えしましたが、舟橋村は崩れる恐れのある山がないため、そもそも"土砂災害"への警戒を呼びかける「大雨警報」が出ないのです。下に示したのは、富山地方気象台のホームページにある「大雨警報基準」ですが、土砂災害警戒の指標となる"土壌雨量指数基準"は、舟橋村だけありません。


富山地方気象台のホームページから



一方、"浸水害"への警戒を呼びかける「大雨警報」の指標="表面雨量指数基準"は、舟橋村も富山市も同じです。しかし、山もあれば市街地もある面積の広い富山市に比べて、小さな舟橋村は、全域が緩く傾斜していて水のたまりやすい低い土地がなく、過去に浸水の被害がほとんどありません。



つまり、同じ量の雨が降っても地形や過去の災害データなどを加味して計算される「大雨警報(浸水害)の基準」に達しにくいというわけです。

気象警報は、重大な災害が起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけるため発表されるものです。出された「大雨警報」が"土砂災害"へのものか、それとも"浸水害"へのものか、その"両方"なのか、何に警戒すればいいのかを確かめるようにしてみてください。

エブリィでは、毎週水曜日に「気象のなぜなに」と題して、様々な気象現象について解説しています。疑問に感じることがありましたらメールやFAXでお送りください。お待ちしています。

■問い合わせ先
メール:every@knb.ne.jp
FAX:076‐433‐8560

※2018年9月12日 KNBニュースエブリィで放送
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