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決勝は富山第一対水橋!

高校サッカー 2016/11/04
 第95回全国高校サッカー選手権富山県大会の準決勝が、高岡スポーツコアで行われました。決勝進出を決めたのは、富山第一と水橋。「富山クラシコ」との呼び声も高い両校の決戦が決勝戦では4年ぶりに実現しますが、その前に準決勝を振り返りましょう。

 「激闘」と呼ぶにふさわしい試合だったのが、去年の決勝と同じ組み合わせの富山第一対富山東でした。先制したのは富山東。前半18分、右サイドのハーフウェイライン付近から20番・魚谷将史(2年)がロングボールを送り、これをゴール前で9番・西田望(3年)が飛び出してきたキーパーよりも早く頭で合わせてゴール。前半をリードして折り返します。
 さらに後半16分、フリーキックを得た富山東はキャプテン10番・濱谷詠斗(3年)のキックを11番・小林恵嗣(3年)が合わせてリードを広げます。このセットプレーは富山東が何度も練習していた形だったそうで、準決勝の舞台で見事得点に結びつきました。
 この流れを変えたのは、富山第一途中出場の「2年生トリオ」でした。後半24分、13番・坪井清志郎(2年)が抜け出し、キーパーとの1対1を落ち着いて決め、1点を返します。そして試合終了間際の後半40分、20番・高浪陸(2年)の同点弾で土壇場に追いつきます。そして試合を決めたのは1点目、2点目をアシストした29番・大竹将吾(2年)でした。アディショナルタイムに劇的な勝ち越しゴール。富山第一が3-2で逆転勝利を収めました。
写真:準決勝1ゴール2アシストの富山第一・大竹(中央)

 攻撃的な2年生の途中出場は、富山第一が今大会一貫して行っている選手起用です。16番・前田拓哉(2年)も含めると、途中出場の2年生4人で、4試合14得点をたたき出しています。
 2-0からの逆転勝利は全国制覇の際の決勝戦を彷彿とさせましたが、その決勝戦でゴールを挙げた高浪奨さんの弟が、2年生トリオの1人である高浪陸です。背番号は兄と同じ20番をつけています。また富山第一は今季のプリンスリーグ北信越でも、星稜相手に2-0から逆転勝利を収めており(8月25日のブログ参照)、最後まであきらめず、粘り強く戦えるチームであると言えるでしょう。

 一方、敗れた富山東はシュート数がなんと2本!つまりシュート成功率は100%だったのです。少ないチャンスを確実に活かした選手に対して、厳しい指導で知られる安井孝志コーチは「全て出しきった。誉めてあげたい」と話しました。キャプテンの濱谷を中心にまとまりを見せた3年生21人は、全員が進学希望で、これから戦いは受験へとシフトします。富山東はグラウンドを他の部活動と共有し、ピロティがないため雪や雨の時は練習に苦労するという環境の中、ここ5年で準優勝2回、4強2回と素晴らしい成績を残しています。3年生が果たせなかった選手権出場の夢は後輩に託されます。
写真:キャプテン濱谷(一番右)を中心にまとまりを見せた富山東

 準決勝第2試合は、水橋対国際大付属でした。試合は前半18分に雷で約10分中断。時折あられが混じる雨が降り続ける中での試合となりました。先制したのは水橋でした。前半28分、右サイドバックの2番・廣田隆良(2年)のクロスをニアに詰めた24番・米澤郁人(3年)がスルー。流れてきた所を13番・新庄力也(2年)が確実に決めました。
 後半に入ると国際大付属はキャプテン7番・小原弘樹(3年)が、守備的な位置からポジションを上げて積極的にボールに絡んでいきます。うまくサイドへ展開し、クロスから水橋ゴールに迫りますが、得点には至りません。
 逆に水橋は後半31分。先制点の新庄が右サイドに華麗なスルーパス、これを受けた11番・小川航平(3年)がキーパーとの1対1を冷静に決めて追加点を奪い、2-0で水橋が決勝進出を決めました。
写真:準決勝1ゴール1アシストの水橋・新庄(一番右)

 水橋はよく連携が取れているチームと言えます。スタメンのうち6人がクラブチーム「スクエア富山」出身で、お互いの特徴をよく理解しています。特にパスに関しては、スクエア富山がパスサッカー主体のチームであることから高校入学前の感覚が今に活きており、準決勝の2点目は新庄、小川というスクエアコンビで奪いました。
 またタレント揃いの個性派集団である2年生を、団結力のある3年生がまとめるという役割分担も見えてきており、全体がうまく融合しているという印象を受けます。練習や試合前には「ワンパ」と呼ばれる掛け声を、全員で円陣を組んで行います。見ていて非常に気持ちがいいので、こちらもぜひ注目して下さい。

 敗れた国際大付属は去年、おととしの準々決勝でも水橋に負けていて、特に去年は先制したものの、延長戦の末敗れたため、その雪辱を果たすべく気合いをいれて臨んだ準決勝でした。今年はキャプテンの小原や、高校2年の夏にカターレ富山U-18から移ってきた5番・原田理貴(3年)など技術のある選手と、チーム1走れる10番・宮脇智也(3年)や2回戦で負傷するも準決勝途中出場で戦った9番・吉岡拓真(3年)など気持ちが伴う選手が集まりました。7年ぶりの準決勝進出を果たしたこの結果は、見事と言えるでしょう。
写真:7年ぶりの準決勝進出も敗れた国際大付属

 さて決勝戦は明日土曜に、富山県総合運動公園陸上競技場で行われます。今週いっちゃん☆KNBでお伝えした、双子の兄・中田達也選手(水橋)と弟・中田幹也選手(富山第一)の公式戦初の兄弟対決にもご注目下さい。

 決勝の模様は、KNBテレビで正午から、アテネ五輪サッカー日本代表監督の山本昌邦さんを解説にお招きしてお送りします。県代表が決まる注目の一戦を、ぜひご覧ください。
写真:双子のライバルが決勝戦で激突
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