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【高校サッカー】ベスト4激突へ!そして新たなスタート・・・

高校サッカー 2018/11/02
全国大会への切符をかけた全国高校サッカー選手権富山県大会はベスト4が決定、いよいよあす準決勝が行われます!
平成最後の選手権出場に向けて、勝ち上がったのは富山第一、富山中部、富山工業、そして高岡第一の4校。

夏の総体・前年度選手権王者の富山第一をはじめ、総体ベスト4に残った高岡第一(総体準優勝)と富山中部といった第1シードの高校がこの冬の選手権でも力強さを見せつける結果に。
そして県1部リーグに所属する富山工業は、シード校・富山商業を破った龍谷富山を準々決勝で退け、7年ぶりとなるベスト4の舞台となりました。

準決勝はあす、小矢部陸上競技場で2試合が行われます。
第一試合:富山第一 対 富山中部(午前11時開始予定)
第二試合:富山工業 対 高岡第一(午後1時 開始予定)


また週末に行われた準々決勝4試合は熱戦ばかり。
会場の高岡スポーツコアで特に注目を集めたのは富山第一と水橋の一戦。
昨年の決勝戦で戦った2校がこの準々決勝で顔を合わせることになりました。
高校年代最高峰リーグ・プレミアリーグで全国の強豪としのぎを削ってきた富山第一。
夏の総体での敗戦から這い上がり、県リーグ1部を圧倒的な力で制した水橋。
富山の高校サッカーを長らくリードしてきた両校による伝統の一戦は予想外の幕開けとなりました。

試合が動いたのは開始早々の前半3分。
富山第一がコーナーキックを獲得、2年生㉙真田からの正確な左足のキックが放たれるとヘディングで合わせたのは3年生の⑨中崎拓未。小柄ではありますが抜群の得点感覚で3試合連続となるゴール。試合前日に練習を重ねていたセットプレーから狙い通りの先制点を奪いました。
⑨中崎(左)の大会6得点目で富一が先制

何とか立て直しを図りたい水橋でしたが、試合は立て続けに動きました。
前半4分、センターライン付近で水橋DFからボールを奪った富山第一⑩小森飛絢が前に出ていたGKの位置を確認するとすかさずシュート。ボールは無人のゴールへと吸い込まれ、富山第一が早くも追加点。

水橋はなんとか1点を返そうとボールと選手が動きますが、なかなか前線に良い形でボールを繋ぐことができず、持ち前のスピード感ある攻撃を見せることができません。

そして前半20分、水橋のエースナンバー14を背負う長田歩がけがのためピッチから姿を消します。
選手権前から足を痛め、満身創痍の状態でプレーしていた長田。練習でも全体練習に入らず別メニューで調整している姿を見ることもありました。
「昨年決勝で敗れた富山第一を倒して、みんなで全国へ」と人一倍強い思いを抱いていた長田ですが、ここで無念の交代。コーチとマネージャーに抱えられながらベンチに戻る彼の目には光るものがありました。
彼が水橋で3年間積み重ねてきた集大成となるこの試合。3年間の努力を間近で見ていたからこそプレーさせたいという気持ちもあったと思います、それでも将来のある選手だからこそリードを奪われる苦しい展開でも交代させた上田監督。
選手を第一に思い、長田選手をリスペクトしていたからこその采配ではないかと感じました。

その⑭長田に代わって、ピッチに入ったのは⑨青山来夢。
チームのキャプテンを務めている⑨青山もけがに悩まされた選手のひとり。
脊髄のケガにより、約1年プレーできない日々が続きました。
当時、医者からは「サッカーはできない」とも言われたそうですが、都内の病院に通院するなど親・チームスタッフの手厚いサポートによってなんとかピッチに戻ることができました。プレーで結果を出して、感謝の気持ちを伝えたいとも話していた⑨青山は、言葉通り積極的な動き出しで前線を活性化させていきます。

2点ビハインドのまま迎えた後半7分。その⑨青山がDFラインを巧みに抜け出し、シュート。富山第一のGK①近藤昭宏の好セーブに阻まれゴールとはなりませんでしたが、富山第一ゴールを脅かします。

ハーフタイムには「1点取ったら絶対変わる、普段やっていることをよりハードに。味方が競っているときに止まっている。そこの動き出しの速さで相手を上回ろう」と選手たちに声をかけた上田監督。2点目を奪われた後は、終始ピッチぎりぎりまで近づき、だれよりも大きな声を出して、12人目の選手さながら、選手達を後押しし続けていました。
監督の言葉を信じ、前半とは対照的に水橋の選手たちが持ち味を出し始め、流れをつかみます。
水橋を率いる上田監督(写真は別日のものです)

対する富山第一は後半25分。ゴール前の混戦から⑨中崎がDFの隙をついてシュート!
追加点か!?と思われるチャンスも、ここは水橋のCB④吉田真が身体をはってブロック!その後もコンビを組む⑤森寛太とともに富山第一の攻撃を跳ね返し続け、これ以上の得点を与えません。

試合終盤には、水橋は3年生の③牧野豪瑠や2年生㉔平野直樹を投入して、活路を見出そうとしますが最後までゴールを挙げることはできず、前半開始早々に奪った2ゴールで富山第一が勝利をつかみました。

終了のホイッスルと同時に涙を見せ、悔しさをにじませる水橋の選手たち。
昨年度準優勝の水橋はベスト8、夢半ばでトーナメントを去ることに。

県立高校の再編統合によって、2022年3月に閉校が決まっている水橋高校。
過去6度選手権の舞台に立ち、プロ選手も輩出してきた強豪・水橋の伝統とプライドを受け継いだ選手たちは、「水橋として大きなことを成し遂げよう」と意気込んでいました。

CBでゲームキャプテンを務めた⑤森寛太は、4年前にこの日と同じ高岡スポーツコアで高岡第一とのPK戦を制し、全国出場を決めた水橋の選手たちを見て、水橋高校のサッカー部に入ることを決意。地元の高岡で迎えるこの大一番、地元の人たちの声援に応え、「結果を出して、水橋の名前を残していきたい」とも語っていました。

また選手たちを支えていた多くの人たち。水橋高校サッカー部の父母会・イルカ会はこの日も大変多くの方々が応援に駆けつけました。
1年間選手たちのプレーを写真で記録してきた④吉田選手のお父さんは、「写真を撮り続け、みんなの成長を感じた。闘志を見せ続けたみんなの集大成ともいえるこの試合、なんとか勝たせてあげたかったですね」と悔しさをにじませながらも選手たちの健闘を称えました。

また3年間選手と共に時間を過ごしたマネージャーの岩井茉捺さんは、「辞めたくなることも多かった。それでもみんなが笑って楽しくサッカーをしている時間がすごく幸せだった。1度でいいからみんなと全国に行きたかった」と涙ながらに話してくれました。
水橋ベンチにはマネージャーと保護者のみなさんが折り鶴で作った「継」の文字が。

試合後、自身も水橋高校OBの上田監督は「結果は残念。それでも前半にメンタルが崩れてもおかしくなかった状況で、挽回しようと自ら立て直し、勝機を見出していったところはみんなの成長を感じられた。ただ1歩足りなかった部分を自分に落とし込んで、もう一つ大きく成長しよう。」と選手たちに語りました。

また「3年生がこの1年間みんなに見せてきたもの、水橋とは・・・というものをチームに残していこう」と先輩の意志を受け継ぐ1,2年生に、更なる高みを目指していこうと誓い合いました。

水橋高校は来年度、全学年がそろう最後の1年を迎えます。
長きに渡って継承される「水橋」の伝統とプライドを胸に、選手たちはより一層の活躍を見せてくれることと思います。

残すところ3試合となった富山県大会。いったいどの高校が大会を制し、全国の挑戦権を掴み取るのか・・・自身も緊張感とわくわくする気持ちが日々高まっていることを感じています。高校生たちの熱き戦いはあす準決勝を迎えます!選手たちの応援どうぞよろしくお願いします!
  • ことばの泉
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