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【高校サッカー選手権】ベスト8決定!

高校サッカー 2018/10/23
更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。
秋らしい爽やかな空の下、第97回全国高校サッカー選手権富山県大会は8試合が行われ、ベスト8が出揃いました。

3回戦屈指の好試合となったのは、水橋高校と不二越工業の一戦。
戦前の予想通り、両校のプライドがぶつかり合うハイレベルな試合が繰り広げられました。
会場の富山第一グラウンドは、試合前からこれまでにない独特な雰囲気に包まれていました。
高まる緊張感、そして興奮が選手やスタッフ、そして大勢が詰めかけた観客席から伝わってきました。

夏の総体で顔を合わせている両校。そのときはPK戦の末、水橋が勝利。
リベンジに燃える不二越工業は試合前に選手と上島監督らスタッフみんなで円陣を組み、「インターハイ負けてるぞ、その借りをここで返すぞ」と気持ちを奮い立たせていました。
迎え撃つ水橋も、試合前「一人ひとりが頑張り切れるか、気持ちの面でもプレーでもひくな」と上田監督や長谷川コーチが選手たちに静かに語り掛けます。

試合は開始と同時に、両チームフルスロットル。2回戦に比べてどちらも1段、いや2段ほどギアが上がっているように感じるほど、スピード感溢れる展開に。
特に水橋は選手全員がよく走り、攻守の切り替えの速さや球際の強さが光り、高いパスの供給力を誇る不二越工業の中盤の選手たちに自由を与えません。

その水橋高校が大きなチャンスを迎えたのは、前半10分すぎ。
ピッチ中央をドリブルで持ち出した⑩島崎裕也が⑭長田歩にヒールパス、⑭長田はそのまま左サイドへ展開、左サイドに張っていた⑧佐々康成がオーバーラップをしてきた⑥佐々木翔悟にパスを出し、そこからPA内へ低いグラウンダーのクロス。⑩島崎が中で合わせますが、シュートは惜しくもゴール上へ。
ゴールこそ決まらなかったものの、一連のプレーは時間にして10秒にも満たない、一切無駄のない美しいコンビネーション。このプレーには会場から歓声が沸き起こっていました。(形は違いますが、W杯日本戦でのベルギー代表を思い出しました。笑)
水橋は伝統の運動量と奪ってからの素早い攻撃という「らしさ」を出して、徐々にゴールに近づきます。

対する不二越も守備に回る時間が多かったものの、③明堂大稀と④木村竜貴の2年生CBコンビを中心に水橋の攻撃を跳ね返します。
また身長186cmと大柄で安定したセービングを誇るGK①宍戸綾からの味方の足元へピタリと届く正確なキックからチャンスを狙っていました。しかし水橋の好守にはばまれ、テクニックを生かしたドリブルをもつFW⑨井上舞生ら前線に良い形でパスが通りません。

そして試合が動いたのは、前半15分。
水橋の⑪徳本凌太がセンターライン付近からボールを運び、スピードに乗ったまま左足でロングシュート。30m以上はあろうかという位置から豪快に放たれたロングシュートは、必死に腕を伸ばしたGK①宍戸の手をわずかに超えて、そのままネットを揺らします。
GKがほんの少し前に出ていたのをよく見ていた⑪徳本、クレバーさと高い技術が生んだスーパーゴールによって水橋が先制。

献身的な動きで攻守に輝いた⑪徳本


この得点について、試合後、水橋高校・上田監督は「徳本の先制点がとても大きかった、あのプレーによって不二越のDFに選択肢が増え、守りづらくなったと思う。1点以上の意味があるゴールだった」と絶賛していました。

前半はこのまま1-0、水橋がリードして折り返します。
追いかける立場になった不二越のベンチでは、上島監督が「前半のプレーはもったいない。自分たちがやれることをやっていない。自信をもってプレーしよう。お前たちならあのプレスの中でもボールを繋いでいける。このままだと後悔しか残らないぞ。逆転して気持ちよく帰るぞ」と信頼を寄せる選手たちに伝えます。


最後まで声を出し続けた不二越の応援団

またこの試合で選手たちの大きな支えとなっていたのは、両校の応援団。
水橋高校の保護者の皆さんは水色、不二越工業の保護者の皆さんは黄色と、チームカラーに合わせた服を身にまとい、声を出し続けます。
そして登録メンバーに入ることができなかった選手たちも、ピッチ上で戦うメンバーたちと同じ気持ちで声援を送り、背中を押します。
(水橋高校の先生に聞くと、この日は会場までバスを3往復させて生徒たちを送迎したそう!)。
メンバーに入れなかった3年生やOBも駆けつけ声援を送ります

数えきれないほど多くの人たちに支えられ、そして応援されている選手たちは、後半も全力プレーで応えます。
後半も主導権を握ったのは、水橋高校。運動量は落ちるどころか、前半よりもさらにプレーの強度が上がっていったように感じました。
迎えた後半21分、⑧佐々と⑦久呂秀斗がパス交換でうまく左サイドを崩し、最後は⑧佐々が右足を振りぬき、追加点。水橋の2年生コンビが大きな仕事を果たしました。

何とか追いつきたい不二越も持ち味の技術を生かし、ボールを繋いでいく姿勢をより見せていきます。途中には、⑬高木裕喜や⑭﨑本聖、⑮岩崎桜太といった前線の選手を投入し、打開を図りますが決定的なチャンスを作ることができません。
結局試合は2-0、最後まで集中が途切れることなく、高いパフォーマンスを続けた水橋が無失点で試合を締めました。


夏の総体でも顔を合わせた両校の試合は、水橋高校が勝利をつかみました。
惜しくも敗れた不二越工業、試合後に涙も見せていた和田コーチは「いつもより硬くなって、長いボールが増えてしまった。後半は繋ぐ意識も見られて、良い場面もあったけど、経験の差が出たかな」と振り返りました。
不二越工業はこの試合、スタメンに5人の2年生が名を連ねました。この敗戦の悔しさ、そして試合中に3年生のメンバーがプレーで示し続けていた魂は、新チームへとしっかりと受け継がれると思います。

一番後ろで味方を鼓舞し続けた3年生GK①宍戸


そしてこの試合を勝利し、ベスト8進出を決めた水橋高校は次戦、4連覇を目指す富山第一と対戦。昨年の決勝戦を戦った両校が準々決勝で顔を合わせます。
この日はエース⑩小森飛絢が6得点を挙げるなど、高岡南との試合を22-0という驚異的なスコアで勝ち上がった昨年度王者・富山第一。

今大会2試合で11得点のエース⑩小森
ベスト4にコマを進めるのは水橋か、それとも富山第一か・・・



その他、第1シードの高岡第一や富山中部が順当に勝ち進み、2回戦でシード校・富山商業を破った龍谷富山が初のベスト8進出を決めました。
準々決勝は、今月27日(土)に高岡市の高岡スポーツコアで行われます。
以下、準々決勝の対戦カードです。


・富山第一 対 水橋 (サブグラウンド側/午前10時開始予定)
・滑川   対 富山中部(サブグラウンド側/正午開始予定)

・富山東  対 高岡第一 (メイングラウンド側/午前10時開始予定)
・龍谷富山 対 富山工業 (メイングラウンド側/正午時開始予定)
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