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アナウンサーブログ

令和の瞬間

日記 2019/05/10
令和の元号をもう何度ニュースで声にしたことでしょう。
皆さんは元号がかわった瞬間、何をしていましたか?

先日、スポーツ報知北陸版にこんな文章を寄せました。
少し長くなりますが・・・・・


平成から令和になった瞬間、私はビデオカメラを抱え、
ひとり廊下で耳を澄ませていた。
そこは富山市内の産婦人科医院。令和に生まれた赤ちゃんを
テレビのニュースで伝えようと、報道記者兼カメラマンとして控えていたのだ。
事前に把握していたのは
「5月1日出産予定日の人は何人かいる」ということだけ。
だけど、出産予定日はあくまでも“予定"。陣痛がきてからがうんと長い。
平成最後の日が残り30分を切るころ、
扉の向こうから聞こえる苦しそうな声に拳を握り、私は忘れかけていたあの日を思い出していた。

初めての出産の日、医師が「さあ息んで!」と声をかけるたびに、
立ち会った夫が「ウーン、ウーン」と顔を真っ赤にして息むのを見て、
「産むのは私よ!」と腹が立ったこと。

2人目の時は、まだ3歳の娘も立ち会うことになり、苦しむ私に真っ青な顔で
「ガンバレガンバレ」とささやき続けていたことも・・・
思い出すのは、叫びたくなるほどの痛みではなく、本当にささやかなことばかりだ。

そんな風に平成を振り返っていた時、扉の向こうからかすかな声が。
やがてそれは扉を突き抜けるような力強い産声へと変わっていった。

「そうだ、私が分娩台で聞いたのもこんな生命力に満ちた声だった!」思わず涙が滲んだ。


待ちに待った「令和ベビー」は18分フライングで平成の世に誕生。
その後、午前0時を過ぎてから陣痛が始まった妊婦さんが別室に入り、
産婦人科の廊下では新生児たちの声が響く賑やかな令和スタートとなったのだった。

取材に応じてくれた母親たちは口々に言った。「希望をもって元気に育ってくれればいい」と。
この小さな瞳に映る世界が希望に満ちたものであってほしい。
そのためにも私たち大人ももうひと踏ん張りだ。



・・・皆さんにとっても、これから生まれてくる沢山の小さな命にとっても
良い時代にしたいですね・・・・・
  • ことばの泉
エチュー