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アナウンサーブログ

私を支えるもの

日記 2018/11/08
あなたの幼少期を支えたものはと聞かれると、映画「となりのトトロ」と答えるかもしれません。

私は幼い頃から鍵っ子でした。
2学年下の弟と、母親が帰宅するまで、よく2人で留守番をしていました。

今となれば、両親が一生懸命仕事をしてくれていたことに感謝の気持ちでいっぱいですが、当時はやはり寂しかったです。
空が暗くなると怖かったです。

携帯電話のある時代ではなかったので、「何時に帰ってくる?」と母に確認もできず、ただただ待っていました。
車がバック駐車するエンジン音が聞こえると、「帰ってきた!」と喜んだものです。
そのうち、母と父の車のエンジン音の違いを一瞬で聞き分けることができるようになりました(笑)

そんな寂しい気持ちを和らげてくれたのが、映画「となりのトトロ」です。
母は、私たちが喜びそうなアニメ映画をよくビデオテープに録画してくれていました。
その中でも、一番好きだったのが「となりのトトロ」です。
何度見たのか、もう分かりません。
セリフもほとんど覚えているほどです(笑)


大人になってから、その映画を作ったのはスタジオジブリの宮崎駿監督だと知りました。
「天空の城ラピュタ」も「もののけ姫」も「千と千尋の神隠し」も宮崎駿監督の作品はどれもこれも大好きです。
その作品を作った宮崎駿監督を私は心から尊敬しています。
主人と結婚した決め手も「ジブリ作品を愛していた人」だったことです(笑)
「ジブリ好きに悪い人はいない。」今でもそう思っています。


そんな宮崎駿監督が尊敬して止まない人が、高岡市出身の芥川賞作家・堀田善衞です。
今、富山市の高志の国文学館で「生誕100年記念特別展 堀田善衞~世界の水平線を見つめて~」が開催されています。
このポスターに書かれている言葉。
「お前の映画は何に影響されたのかと言われたら、堀田善衞と答えるしかありません。宮崎駿」
背筋がゾクッとしました。

展示室に入ると、堀田善衞の直筆原稿や愛用品など貴重なものが展示されているんですが、私が真っ先に向かったのは、宮崎駿監督が堀田善衞について語っているモニターの前です。

みなさんにも見て欲しいので、ここで多くは語りませんが、宮崎駿監督は「堀田さんの話になると涙目になる」と言っていました。
これを見て、私も涙目になりました。宮崎駿監督にとっての堀田善衞の存在の大きさがよく分かる一言でした。

堀田善衞の作品は、難しいものだというイメージでしたが、これを見終わった後は、この空間はもしかしらものすごい空間なんじゃないかと心臓がバクバクと音を立てていました。

私が心から尊敬している宮崎駿監督。
その宮崎駿監督が尊敬して止まない堀田善衞。
そもそも、堀田善衞がいなければ、私の愛している作品はこの世に生まれていなかったかもしれないと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。

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