9/12(月) きょうの天気
たくさんのご応募ありがとうございました。
毎年参加作品も増え、今年は4400の作品がエントリーされました。
その中から選ばれた、16作品を公開中です。是非お楽しみください。
株式会社電通 シニア・プライム・エグゼクティブ・プロフェッショナル
CDC エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー
今年で4回目となり、毎年応募作品のレベルがあがっていて、読むだけで楽しいCMコピーが増えています。どれを上に持ってくるか相当悩みました。今回の特徴として「指紋認証」や「キャッシュレス」といった時代をあらわす言葉が目立ちました。「言葉が変わるとラジオCMも変わっていく。新しい言葉ができれば新しいラジオCMができる」ということを強く認識しました。ラジオCMは、頭に思い浮かべるだけで世界ができちゃうところが面白い。自分で書いたCMコピーが音になって一般の人たちに聞いてもらえるところがラジオCMコンテストの特徴です。今、自分が気になっている言葉を思い浮かべて、まずは書いてみましょう。
『KNBラジオCMコンテスト2020』では、約4400作品の応募がありました。まずCMを書いてみようと手を動かされた方々に感謝いたします。今年は10代から70代の応募があり、これだけ幅広い年齢層の方がラジオCMに興味を持ってくださっていることに驚いています。作品を読んでいて、手が止まる時がとても楽しく嬉しい瞬間です。今回の受賞作は、協賛社賞も含め、1次審査の時点で「手が止まる喜び」を感じさせてくれる作品でした。小学生だからこそ書けるコピー、50代だからこそ書けるコピーがあります。みんな書ける。選ばれる、選ばれないの差は紙一重です。想像力、共感力、時代性と、皆さん様々な角度から多くのアイデアを出され、回数を重ねるたびにハッとさせられるラジオCMが出来上がる。来年もそんなCMコピーに出逢えればと思っています。
このラジオCMは、2020年日本民間放送連盟賞の最優秀を受賞。 また、2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでもファイナリスト入賞を果たしました。
若杉 幸祐さん(東京都)
M:♪~昔話風BGM
若い女:私が機織りをする間、決して部屋を覗かないでください…。
おじいさん:わかった…。
若い女:念のため、監視カメラをつけます…。
おじいさん:え?
若い女:あと、指紋認証システムも…。
おじいさん:君、誰だ?
若い女:それは個人情報です…。
NA:職場のセキュリティ、万全ですか。防犯設備はリペイル。
特別審査員・澤本氏コメント
まず鶴が機を織っている部屋を「職場」と捉えた発見があります。同時にセキュリティのために「監視カメラ」や「指紋認証システム」をつけて、最後に「個人情報」という言葉で締めくくる。時代性がとても強く、聞いていて楽しくなる両面を持っているということで最優秀賞にしました。昔話の中に最先端技術が出てくるギャップもおかしく感じる要因です。
見田 英樹さん(愛知県)
女:あつっ!!
男:どうした!?火傷か??
女:ううん、氷触っただけ。
男:あぁ、冷たいもの触ると、熱いみたいな錯覚するよね。
女:ね、錯覚だね。
NA:案外、錯覚ではないかもしれません。情熱で氷をつくる、高岡冷蔵。
特別審査員・澤本氏コメント
共感が強いと納得できるものですが、一度「錯覚だ」と言って、さらに「錯覚ではないかも」とひっくり返す二重のドンデン返し。自分が予想していたことを裏切られるとかえって心に残ります。この短い秒数でストーリーをつくりあげていて、最優秀賞でもおかしくないほどよくできたCMコピーです。
長井 謙さん(東京都)
夫:なぁ、脚立、あった?
妻:なかったわ
夫:困ったな。電球高すぎて交換できないぞ
妻:これならあったわよ
夫:牛乳…
NA:身長を伸ばす前に。高い電球の交換は任せてください!ハナテック
特別審査員・澤本氏コメント
高いところの電球交換をするのに、背伸びしても届かないし、脚立もないしどうしよう?という時に、ムチャを言えば牛乳を飲んで身長を伸ばせばいい。「そんなわけにはいかないから、私たちにお任せください」という流れがとても上手で面白い。課題の必須ワードがなかったので特別賞としました。