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数家 直樹のブログ

富山の冬は南風!?

番組 ] 2016/02/26
 ことし1月24日から25日にかけて富山県内でも大雪に見舞われました。「暖冬」で油断していたこともありますが、高岡市(伏木)では80センチ超の積雪となり交通機関が乱れるなど生活への影響が出ました。その24日の昼過ぎ、私はといえば、北陸自動車道で朝日町から富山市へ戻る途中で、激しい吹雪のため目の前が真っ白になる「ホワイトアウト」に襲われ前へ進めなくなっていました。



 県内でこうした激しい雪が降る時、風はどの方向から吹いてくるかご存知ですか。子どもの頃の理科や地理の授業で「冬型の気圧配置になると、強い『北西の季節風』が吹く」と教わりました。しかし、富山ではこうした場合、ほとんど「北西の季節風」は吹かないのです。



 実際、1月24日のアメダスをみると、激しく雪が降っていた時間帯(午後から)に吹いていた風は、朝日町泊も富山市(石坂)も「南西」もしくは「南南西」の風。学校で学んだこととは違っています。



 では、一体なぜ「南寄りの風」が吹くのでしょうか。その答えが、1974年に富山地方気象台が編さんした「とやまのお天気」(北日本新聞社発行)に分かりやすく説明してあると聞き、古本店で購入しました。



 抜粋すると、「富山湾では、強い季節風が吹いているが、内陸では富山の南東に小さな局地性の高気圧があって、内陸では弱い南風になっている」。(イメージ図参照)



 そして、その原因については、「北西季節風が日本海上から陸地にさしかかると地表では摩擦によって風が弱まる。しかし、上空では強い季節風が、そのままの強さで立山連峰や飛越国境の山にぶつかって富山県の南東部では、空気が収束する。空気の集まる下層では気圧が高くなって局地的な高気圧が作られると考えられる。富山地方は、この局地高気圧から吹く南よりの風になるのであろう。富山地方は、立山連峰によって強い季節風が吹かない住みよい土地なのである」と解説がありました。納得です。



 さらに、富山だけに吹くこの「冬の南風」は、予想しにくい局地的な雪を降らせます。2月25日、富山市から朝日町にかけての県東部にだけまとまった積雪があり、朝起きて驚いた人も多かったと思います。魚津市では最深29センチの積雪を記録しました。この雪を降らせた原因が「冬の南風」です。陸からの南風と海からの北風が県東部の上空でぶつかって上昇気流となり、雪雲を発達させて局地的に雪を降らせたのです。高岡市(伏木)の積雪はゼロでした。気象現象は、奥が深いですね。
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