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数家 直樹のブログ

目の前には辺野古の海

日記 ] 2015/09/04
到着したホテルの眼前に広がっていたのは青い海に細長く伸びる辺野古沿岸部(沖縄県名護市)。8月末、家族で訪れた沖縄旅行の宿泊先から目と鼻の先。アメリカ軍普天間飛行場(同宜野湾市)の移設をめぐり、ちょうど政府と沖縄県による集中協議が行われていた。手前の大浦湾を挟んで対岸に辺野古岬があり、その周囲には米軍の許可が必要な立ち入り禁止区域を示すオレンジ色のフロートが浮かんでいる。



富山から遠く離れた沖縄での移設問題。他人事ではなく現場だから感じることがあるはずだと、移設先とされる米軍基地「キャンプ・シュワブ」周辺をレンタカーで訪ねてみた。基地のゲートから迷彩色に塗られた大きな軍用車が公道に出てくると反射的に身構えてしまう。



その基地ゲートの向かい側歩道には移設に反対する住民らが建てたテントがいくつも並んでいた。道路脇には、座り込み抗議を続けて「418日」という看板が。いつもは反対住民が100人前後いるということだが、この日は沖縄の旧盆期間中で、その数もまばらだった。写真を撮るなどしていると、「海岸近くまで案内しようか」と、60代とみられる男性が話しかけてきた。



男性が案内してくれたのは辺野古漁港近くの砂浜。設置された金網のフェンスの最上段には基地内に侵入できないように有刺鉄線が張ってある。そのフェンスには「飛行場設置のために海を埋め立てないで」などのメッセージが掲げられていた。



辺野古漁港そばにもテントがあり反対住民の活動拠点になっている。案内がなければ誰も来ないような場所だが、レンタカーやタクシーで家族連れや年配の夫婦などが次々に訪れていたのは驚きだった。そして、そのたびに手の空いている住民が説明を始めるのである。住民らは「サンゴが育つジュゴンの海を埋め立てるのは許せない」と主張し「県外移設」を求めている。



案内してくれた男性に礼を言って、辺野古をあとにした。次に向かったのは約1時間離れた普天間飛行場だ。近くの宜野湾市役所で飛行場を見下ろせる場所がないかと尋ねると、よく同じことを聞かれるのか用意してあった地図を手渡してくれた。示してあったのは「嘉数高台公園」。沖縄戦で激しい戦闘があったところで、園内には世界平和を願う地球儀をイメージした展望台がある。ここが普天間飛行場を一望できる場所だった。



かつての激戦地から眺める普天間飛行場。その周囲に広がる市街地。ここに立つと、きっと誰もが複雑な気持ちになるはずだ。訪れた時間中に軍用機の離着陸はなく静かな様子だったが、駐機場には大きな3枚の回転翼が特徴的なオスプレイ約10機が整然と並んでいる。





そして、展望台には70代ほどの男性が陣取り、時折、双眼鏡で飛行場の様子を観察していた。今年は戦後70年の節目だ。しかし、70年経っても、節目であろうがなかろうが沖縄にとっての戦争は今も続いている、そう実感した瞬間だった。

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