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数家 直樹のブログ

”尖山”までのんびり40kmラン

プライベート ] 2017/12/07

地鉄“岩峅寺駅"近くから望む“尖山"(559m)

“ピラミッド伝説"に、“UFO飛来地"、山頂には“ストーンサークル"が・・・。こんなミステリーな噂があることで知られるのが立山町にある“尖山"(とがりやま)。遠くから望むときれいな円錐形が印象的です。一度は登ってみたいと思っていました。

予想以上に晴れ間が広がってきた12月2日(土)正午すぎ、富山市郊外の自宅を出発。尖山まで走って登って往復する予定です。常願寺川にかかる大日橋を渡って、河川敷沿いの道路を南にさかのぼります。富山地方鉄道“岩峅寺駅"の向こうに、先が尖った特徴的な山容が現れます。道端には熟して放置された柿の実が初冬の青空をバックに赤色が際立ちます。そして、上空の雲が太陽の光を受けて虹色に輝く“彩雲"が見られました。光が雲の中の氷粒に反射して生じる現象です。


青空をバックに赤色が際立つ柿の実


ほんの数分だけ現れた虹色に輝く“彩雲"

自宅を出て約16km、尖山の登山口は立山黒部アルペンルートへ通じる県道沿いにあります。民家の脇を抜けて進むとすぐに舗装道路から林道、そして登山道へ。途中、岩の表面を白く流れ落ちる高さ10mほどの“滑滝"(なめだき)があって目を楽しませてくれます。しかし、前日までの雨のため、足元はぬかるんでいるところが多く、普通のランニングシューズで来てしまったことを後悔することに。ピクニック程度の低い山だからと侮ってはいけません。2017年5月には下山中の男性が滑落して死亡する事故が起きています。


尖山登山口の木柱の向こうにかすかに山頂が見える


岩を滑り落ちるように流れる“滑滝"


ランニングシューズは泥道でスリップしやすい

残雪のある最後の階段を上って辿りついた頂上に広がるのは360度のパノラマ。雄山や剱岳の山頂は雲に隠れていましたが、すでに多くの積雪があることが分かります。そして、180度振り変えると、遥か遠くに横たわる能登半島や富山平野を望むことができました。ここまで約19km、走ってきた道のりを自らの目で辿ることができるのは感慨深いものがあります。午後2時すぎの登頂だったにもかかわらず、他にも登山者が10人近くいて、手軽に楽しめる人気の山だということが分かりました。


山頂から望む富山平野に走ってきたルートを辿る


白い雪に覆われた剱岳や立山三山をバックに

登ってはじめて知ったのですが、尖山にはいくつかの登山道があり、それぞれ違った楽しみ方ができそうです。そして、この尖山は、2010年12月放送のKNBニュースエブリィ“旬景とやま"でも取り上げていて、積雪があっても相応の装備をすれば登ることができ、実際、正月には登り初めの山として多くの登山者が訪れるということです。この冬はスノーシュー(西洋かんじき)で出かけてみたいと思います。

尖山を下山して立ち寄った名物コンビニエンスストアには何種類もの手作りサンドイッチがあり、これまで見たこともない“カキフライサンド"を食べてみました。“作ったばかりですよ"と店の人。ほおばると、さくっとした衣の食感が軽やかで、カキ独特のうまみが口の中に広がります。20km以上を走ってきた体に胃袋からエネルギーが沁みわたるようです。


作りたての“カキフライサンド"

再び常願寺川に出ると、しゃがみこんで何やら作業する女性の姿が見えました。何をしているのか声をかけると・・・。赤くて小さいルビーのような実が夕陽に輝きます。そう、“秋グミ"です。河川敷に自生している木から収穫してきたものを選別しているところでした。一粒いただいて口に入れると、酸味の中に独特の渋みが広がります。ジャムにすると美味しいと教えてくれました。そういえば40年以上前の子どものころ、採ってきた秋グミを家族が焼酎漬けにしていたことを思い出しました。河川敷に下りてみると、確かに秋グミが実をつけていました。


収穫した“秋グミ"を選別する女性


赤い宝石のようなグミの実


河川敷に自生する秋グミ

出発してから30kmを超えると、日が大きく西に傾きはじめます。牛岳に沈むつるべ落としの夕陽を左手に眺めながら河川敷を下るとピッチはさらに快調に。紅葉した草木をいっそう赤く染める夕焼けの豊かな時間。初冬のやわらかな光がユーモラスな長い影を作り出していました。


牛岳方向に沈むつるべ落としの夕陽


紅葉した河川敷をさらに赤く染める夕焼け


初冬の光が作る長い影を自撮り

夕陽に気を取られていると、いつの間にか反対側の東の空に“スーパームーン"が浮かんでいました。山肌が赤から紫色に変化していく中、放射冷却で凛とする冬の空気に白く輝く月の存在感が次第に増していきました。


楕円軌道のため普段より大きく見える“スーパームーン"
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