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数家 直樹のブログ

ついに”ウルトラマラソン”の世界へ

プライベート ] 2017/06/14
“国内屈指のタフなウルトラマラソンコース、累積標高差(アップダウンのうち上りのみを合計した値)約2500m"。このブログを書くにあたって大会パンフレットを読み返すと、難関コースだったのだとあらためて知りました。それが「飛騨高山ウルトラマラソン」。6月11日(日)、100kmの部を走りました。初めてのウルトラマラソン挑戦です。



スタートは午前4時45分。高山市(標高約570m)の最低気温は9.0℃。平年より5℃近く低い5月中旬並みでした。100kmのウルトラマラソンにエントリーしたのは2200人余り。名簿で確認すると富山県からは113人が参加していました。フルマラソンの2倍以上の距離を走りますが、年々人気が出ていて今大会は過去最多の出場者だったということです。



スタートして約3.5km、いつもは大勢の観光客でにぎわう「古い町並み」がコースの中に組み込まれています。狭い通りいっぱいにランナーが広がって勢いよく流れる川のように駆け抜けていく。参加者だけが味わえるこの大会の大きな醍醐味の一つです。



“初のウルトラマラソン"という興奮のためかスタート直後は気温の低さを感じませんでした。しかし、しばらくすると寒さでなかなか体が温まらず、足の回転も上がりません。半袖Tシャツ姿だったので特に寒く感じたのが“腕"。見ると鳥肌が立っていました。走るペースが落ちて次々に後続のランナーに抜かれるのはやはり悔しい。



スタートから10km地点を過ぎると上りがきつくなります。林道を駆け上がる、といきたいところですが、“歩きます"。経験者から事前に受けていたアドバイスは「後半に向けて体力温存を考え序盤では無理をしないこと」。勾配が緩くなれば走り出しますが、急坂は歩く・・・、これを繰り返します。



スタートからおよそ4時間半(午前9時すぎ)、39.2kmにあるコース最高標高地点1345mの飛騨高山スキー場にある関門に到着です。手作りコスチュームで出迎えてくれた地元の人たちとハイタッチ。坂を登り切るまでの辛さが吹き飛ぶ瞬間です。そして、エイド(給水所)に用意された冷たい"甘酒"や炒った玄米を浮かべた温かい"飛騨みそ汁"(写真)が失った体力を回復させてくれます。



ここから先は一転して急な下り坂。日も高くなり気温も上がって体が温まると、俄然、調子が上がってきました。あとで思い返してみると、まさに自身の絶好調区間。先ほどの上りで抜かれた人たちを次々に追い抜いていく快感は体験しないと分からないと思います。ウエストポーチから携帯電話を取り出し、走りながら“自撮り"する余裕までありました。



57.2km地点にある第3関門は一番楽しみにしていたエイドです。ここで提供されるのはこの地域を代表する特産“飛騨牛"。小さく切って短い串に刺してあり、ランナーが食べやすいように配慮してありました。口に入れると柔らかいがしっかりとした肉質で食べ応えがあり、噛むとあふれ出す肉汁。その後、胃袋にすっと吸い込まれるように入っていきます。あっという間に10本ほどを平らげてしまいました。





この先に待ち構えているのがコースの最難関“千光寺"です。境内までは傾斜11%の急坂(約2km)。スタートから60kmを超えて疲労が溜まっている中での試練です。上り詰めたところに見えてくるのが赤い「極楽門」。さらに、その奥には108段の階段が待ち受けています。ここを越えるとゴールがグッと近づいてきたように感じました。



スタートから80kmすぎまでは、特に体の痛みもなく予想以上に順調でした。これまで“TOGA天空トレイルラン"で40kmを走り、“いっちゃんリレーマラソン"では1人で10周(21km)、富山市の自宅から実家のある朝日町まで70kmを走るなど練習を重ねてきました。その成果が表れたと思ってちょっと安心していた途端、右ひざに痛みが。ゴールまでまだ10km。右足をかばって走ると今度は左足が痛くなり歩く時間が長くなります。知り合いのランナーに励まされますが、ペースはずるずる遅くなるばかり。最後の2kmだけは歩かず走ってゴールしようと決めました。そのゴール前ではひときわ大きな声援が背中を押します。思わず両手を挙げてフィニッシュ。記録は11時間47分57秒、自慢できるタイムではありませんが、記念すべき初のウルトラマラソン完走でした。(100km 制限時間:14時間 完走率:74.2%)



42.195kmを走るフルマラソンは、1kmごとのタイムを管理しながらいかに早く走るかを競う面白さがあります。一方のウルトラマラソンは、タイム以上にゴールまでの道程を自分自身でどう克服したかを競う全く別のスポーツではないかと感じました。ですからウルトラマラソンで同じようなペースで走っているランナーはライバルではなく、ともに闘う同志のような存在で、ゴール後に互いの健闘を称える握手がなんと清々しいことか。

今回、この大会に参加して感動したのが飛騨高山の“もてなしの心"です。沿道に出て自作のグッズで応援してくれる地元の人たち、エイドで特産品などを提供してくれるおじちゃん、おばちゃんたちの笑顔、トップ選手から制限時間まで7時間近くにわたってゴールする全ての選手と“ハグ"する市長、大会中に火災警報が発令されたのですが、それを英語でも広報する消防の対応、そして、前日の受け付け後に手にした資料に入っていた地元の小学生が書いた直筆の応援カード。







カードは主催する市が小学校に依頼して書くよう指示したのでしょう。でも地元の子どもたちにも“もてなしの心"が浸透していると確信する出来事がありました。80kmあたりを1人で走っていると、後ろから「ナイスラン!頑張ってください!」という明るい声。驚いて振り返ると同時に追い越していったのは自転車に乗った女子中学生。白い制服の後ろ姿が高山の初夏の光を受けて輝いて見えました。
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